249(shuta) ページ14
○shuta said
預かっていたカードキーを使い最上階を目指す。
どこの高級ホテルだよって突っ込みたくなる廊下を抜ければ日高の部屋。
チャイムを鳴らして待てばばたばたと言う音と共に中から鍵が開く。
おそるおそる、という感じでゆっくり開いた扉の隙間からさくらが顔を覗かせて、俺と目が合うとほっとしたように笑う。
あ「秀ちゃん。」
宇「さくらー！」
あ「宇野ちゃんー！直也くんも！買い出しありがとう！」
末『仕事お疲れ。』
浦「お疲れ様ー。中入れてー。」
さくらが扉を大きく開いて俺たちを中に入れてくれる。
日高の家なのにまるでそこにいるのが自然みたいに振る舞うさくらに少しだけ黒い気持ちが巻き起こる。
あ「あ、持つよ。」
末『いーよ、重いから。』
俺の手から買い物袋を受け取ろうとするさくらをすり抜ければいつも通り笑ってくれて、
慌てて黒い気持ちを追い払う。
日「お、買い出し組到着ですか。」
宇「ちょっと日高君えろーい。」
日「なになに。意識しちゃう？」
浦「いーから服着ろ！」
シャワーから上がったらしい日高が上半身裸のままタオルを頭に被って出てくる。
そっと横を見ればさくらの顔が少し赤い気がして慌てて視線をそらす。
だーから、そんなこと気にしちゃダメなんだって。
末『あ、真司郎そろそろ着くって。』
日「誰か下降りてあげなきゃ上がってこれない。」
宇「面倒くさいから嫌だ。」
あ「あ、私行くよ。」
浦「大丈夫、日高が行くから。」
日「え、なんで？」
けらけら笑い合いながら買ってきた食材とお酒をキッチンに並べる。
あ「わ、スパークリングある！」
末『さくら好きだからね。買ってきました。』
あ「嘘本当に？！ありがと秀ちゃん！」
にこにこと、弾けるように笑うさくら。
日「…あれ？」
日高がリビングのテーブルを片付けようとして動きを止める。
日「さくらちゃん、ここに黄色の手帳なかった？」
少しだけ、さくらが肩を震わせたように見えた。
あ「あー…さっきみつ君がシャワー浴びてる間に長谷川さんが来て…」
日「え？」
日高が訳が分からないという感じでゆっくり瞬きをする。
あ「宇野ちゃん達だと思ってね、その、ドア開けちゃって…」
さくらが不安そうに日高を見るのがわかる。
明らかに日高はうろたえていて、こんな日高久し振りに見たな、と何故か懐かしい気持ちになった。
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saku(プロフ) - カワウソさん» 泣きたくなるくらい嬉しいコメント本当にありがとうございます（；＿；）嬉しくてそのコメントを何回も読みました（笑）これからも届虹をよろしくお願いします（；＿；）！！ (2018年2月27日 9時) (
レス) id: 7bf4716d7e (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - カワウソさん» 更新が不定期になってしまって申し訳ないです（；＿；）早く続き公開できるように頑張ります！もう少しお待ちください（；＿；） (2018年2月27日 9時) (レス) id: 7bf4716d7e (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - Mioriさん» 返信かなり遅くなりましてすみません（；＿；）こちらこそコメントありがとうございます！7章もよろしくお願いします（；＿；）！！ (2018年2月27日 9時) (レス) id: 7bf4716d7e (このIDを非表示/違反報告)
カワウソ(プロフ) - 全然飽きません！何回も1から読み直しています！笑 まだまだ完結は先かもと仰っていましたが、まだまだ続いてほしいのが本音です笑 更新頑張ってください！ (2018年2月26日 23時) (レス) id: ce39b06bba (このIDを非表示/違反報告)
HWJ98yGIRs5Srag(プロフ) - 続きが見たいです (2018年2月20日 23時) (レス) id: a4a7a47dac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：saku | 作成日時：2018年1月27日 11時
