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ー…………
西「さくら、」
『きらーい。』
おずおずと近づいてきて、私の名前を呼ぶにっしーにそう言えば、秀ちゃんがぎょっとしたように私を見る。
真ちゃんは興味なさそうに携帯をいじりながらスタバを飲んでる。
西「…悲し。」
『私の方が悲しかった！』
西「苛々して八つ当たりしました！ごめんなさい！アイス買ったげるから許してください！」
與「モノに頼るのがあかんな、にっしーは。」
『…ハーゲンダッツ？』
與「釣られるんか。」
しんちゃんが呆れたように顔を上げる。
にっしーはもちろん！と笑顔を見せてくれるから
ま、ここは私が大人になろう。
『でもさ、ちょっと聞こえてたけど私のかなりムカついてるよ？』
西「ん？」
『私の歌の良さはカメラでアップに抜いてもらわないとファンのみんなには伝わらないってこと？』
西「そうじゃないけど。」
あの高音リードの部分。
いつもなら宇野ちゃんが歌うだろうパートが私だったこと。
曲をもらった時から私だって嬉しかった。
ダンスも歌もなかなかみんなみたいにはできないけど、特に歌ではその実力差を強く感じてる。
12年間、ずっと声を合わせてきた6人と
まだ2年目の私。
同じようにまとまってるとはお世辞にも言えなくて、そういう指摘がファンからあるたびに私いじょうにみんなが傷ついているのも知ってる。
そういう状況だからこそ、私を思いっきり目立たしたいって思ってくれるにっしーの気持ちは本当にありがたいし素直に嬉しい。
だけど、
アニバーサリー公演はAAAのものだ。
『にっしー、私大丈夫だよ？引きのカメラでもちゃんと私のこと分かってもらえるようにパフォーマンスするから。みつくんの言うカメラワークのズレはずっとみんな感じてたことじゃん。DVD撮影のカメラも入るんだから、やっぱりスクリーンのタイミングは大事だよ。』
西「…俺は、DVDあるからこそあそこはさくらのアップって思ったんだけど。」
そう言いながらも、にっしーは優しく笑う。
西「でも確かに、引きの方が全体見えてさくらの高音が響いてるのも良く分かるかもしれない。」
『でしょ？』
西「よっし、日高と仲直りしてくっか。」
『アイス買ってきてね。』
私がAAAとして迎える、
2回目の記念日がやってくる。
そして、私が2回目のドームツアーが
終わろうとしている。
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ましゅ(プロフ) - おかえりなさい、であっているのか分かりませんが待ってました。本当にこうやってまたsakuさんの執筆されるのが読めると思うとワクワクです。これからもsakuさんのペースで更新していってください。 (2019年8月6日 22時) (
レス) id: eadb1e86ec (このIDを非表示/違反報告)
rano(プロフ) - sakuさんのペースでこれからも頑張ってください！！ (2019年5月22日 23時) (レス) id: 84b15d4196 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 初めまして。毎日来てはいちから読み直してます！いつも感動させられてます！更新楽しみにしてます！ (2019年4月3日 19時) (レス) id: 7a71984a73 (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - さなっちさん» わ〜〜！！気づきませんでしたありがとうございます！修正しました（ ; ; ）頑張りますので完結まだぜひお付き合いください〜〜！更新遅くて本当にごめんなさい！！！ (2019年3月28日 7時) (レス) id: 62025c77a8 (このIDを非表示/違反報告)
さなっち - はじめまして。 この小説、とても共感しました。 お話の番号が395から369になっていましたが大丈夫ですか？ 続きが、すご〜〜〜〜〜く気になります。sakuさん、頑張ってください！応援してます。 (2019年3月25日 22時) (レス) id: c90a3cc57a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：saku | 作成日時：2018年6月18日 20時
