434(uno) ページ47
○uno said
確かににっしーの言う通り、
歌でのさくらの見せ場は多くはない。
リードを歌うことはほとんどなくて、基本的にはハモり中心。
落ち前のサビで私と交互にソロがあったりリードがあったりするけど、やっぱり他のメンバーと比べるとそれも少ないかも。
さくらの歌の歌唱力が、とかそういうことじゃなくって、
元からいた6人の方がファンのみんなも違和感がないだろうというスタッフさんやボイストレーナーの考えでそうなってる。
だけど今回の新曲は女子パートがリードの曲で、さくらの見せ場も多い。
特ににっしーが拘っているサビ前のさくらのパートは珍しく高音のハモり。
カッコ良い振り付けと合わさって、客席からも歓声が聞こえていた箇所。
にっしーの言い分はとってもよく分かる。
宇『にっしーの意見も、日高くんの意見もわかるけどね。』
西「…。」
にっしーが拗ねたように口をへの字に結ぶ。
さくらの見せ場だから、左端に居るさくらをアップにして写すカメラ構成。
だけどテンポよく移り変わるリズムの部分でもあるから、いつもカメラワークと曲のリズムにズレができる。
きっとファンの中では気付く人の方が少ないくらいの小さなズレだけど、やっぱり私たちが見ると少しだけ違和感がある。
西「今までずっとこのカメラワークだったし。」
宇『確かにねえ。』
そんなことを言いながら後ろの方の席でお弁当を食べているさくら達を振り返る。
こっちを見るさくらと目が合えば、ふてくされたように首を小さく振る。
こっちはこっちで拗ねてるし。
宇『でもさ、さっきの言い方はないんじゃない？』
西「んー」
がしがしと頭をかいて、困ったように項垂れるにっしーは、なんていうか、
宇『なんか大丈夫？疲れてる？』
西「いや？大丈夫」
いつもと少し違うみたいに見える。
何が、って言われるとうまく言えないけど
なんとなく感じる小さな違和感。
西「でも確かにさっきのは、大人気ないよなあ」
宇『うん。さくら拗ねてるよ。』
俺が悪いよなーと言いながら立ち上がったにっしーが、私を見て小さく笑う。
西「ありがと宇野ちゃん。」
久しぶりのその呼び方も、笑い方も、
なんだか本当にいつものにっしーらしくなくて。
私は曖昧に頷く。
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ましゅ(プロフ) - おかえりなさい、であっているのか分かりませんが待ってました。本当にこうやってまたsakuさんの執筆されるのが読めると思うとワクワクです。これからもsakuさんのペースで更新していってください。 (2019年8月6日 22時) (
レス) id: eadb1e86ec (このIDを非表示/違反報告)
rano(プロフ) - sakuさんのペースでこれからも頑張ってください！！ (2019年5月22日 23時) (レス) id: 84b15d4196 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 初めまして。毎日来てはいちから読み直してます！いつも感動させられてます！更新楽しみにしてます！ (2019年4月3日 19時) (レス) id: 7a71984a73 (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - さなっちさん» わ〜〜！！気づきませんでしたありがとうございます！修正しました（ ; ; ）頑張りますので完結まだぜひお付き合いください〜〜！更新遅くて本当にごめんなさい！！！ (2019年3月28日 7時) (レス) id: 62025c77a8 (このIDを非表示/違反報告)
さなっち - はじめまして。 この小説、とても共感しました。 お話の番号が395から369になっていましたが大丈夫ですか？ 続きが、すご〜〜〜〜〜く気になります。sakuさん、頑張ってください！応援してます。 (2019年3月25日 22時) (レス) id: c90a3cc57a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：saku | 作成日時：2018年6月18日 20時
