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ー……………
『…ミュージカル？』
社「そう。ぜひ七瀬ちゃんにって。」
久しぶりに社長からお呼び出し。
期待してくれていた映画のオーディションに落ちてから社長とゆっくり話す時間はなくって。
少し緊張しながら社長室に入れば相変わらず楽しそうに笑っている松浦社長がいて。
渡されたのはミュージカルの台本。
社「主役だよ、主役。」
『そんな、だって、私ミュージカルなんて、』
社「やったことない仕事から逃げてたら、経験なんていつまでたっても積めないよ？」
…なるほど。
少し前の直也くんの行動はコレが原因か。
本当に、どこまで優しい人なんだろう。
社「歌と、ダンスと、お芝居。七瀬が芸能界に入ってから積み上げてきたものを最大限に活かせる仕事だと思うけど。」
マ「…待ってください。ミュージカルは稽古も長いですし、公演回数も多い。スケジュールの調整が…」
社「七瀬がやりたいって言うならスケジュールはいくらでも調整できる。」
そう言って社長が私を見る。
私が、積み上げてきたものを活かせる仕事。
そして、AAAへと繋がることができる仕事。
多分これは、私が求めていたもの。
直也くんは何も言わなかったけど、きっとこの日のこのタイミングで私が悩むことを分かっていてあの日あの場所に連れて行ったんだろう。
ー 俺、女優七瀬さくらの大ファンだから。
大好きな直也くんにそんな風に言われたら、
『やります。やらせてください。』
もっと褒めてもらいたいって思っちゃう。
頑張らない、理由がない。
社「よし。それじゃあまたスケジュールは連絡するから。まずはAAAドームツアーオールラストしっかりな。」
『はい。ありがとうございます。』
頑張りたい。
私だってみんなみたいに、
ソロとしてもきちんと確立した女性になりたい。
そして、
AAAに欠かせないメンバーになりたい。
オーディションに落ちてうだうだしていた気持ちを直也くんの温かな言葉が引き上げてくれた。
だから私は、そんな直也くんの気持ちで仕事で答えたい。
ずっとファンで居てもらえるようにステキな女優になりたい。
マ「本当に大丈夫ですか？多分スケジュール相当厳しくなると思いますよ？」
『大丈夫。ちゃんとする。』
マ「…分かりました。体調管理だけはしっかりしていてくださいね。」
マネージャーの言葉に大きく頷く。
私もみんなみたいに頑張らないと。
早く、追いつきたい。
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ましゅ(プロフ) - おかえりなさい、であっているのか分かりませんが待ってました。本当にこうやってまたsakuさんの執筆されるのが読めると思うとワクワクです。これからもsakuさんのペースで更新していってください。 (2019年8月6日 22時) (
レス) id: eadb1e86ec (このIDを非表示/違反報告)
rano(プロフ) - sakuさんのペースでこれからも頑張ってください！！ (2019年5月22日 23時) (レス) id: 84b15d4196 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 初めまして。毎日来てはいちから読み直してます！いつも感動させられてます！更新楽しみにしてます！ (2019年4月3日 19時) (レス) id: 7a71984a73 (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - さなっちさん» わ〜〜！！気づきませんでしたありがとうございます！修正しました（ ; ; ）頑張りますので完結まだぜひお付き合いください〜〜！更新遅くて本当にごめんなさい！！！ (2019年3月28日 7時) (レス) id: 62025c77a8 (このIDを非表示/違反報告)
さなっち - はじめまして。 この小説、とても共感しました。 お話の番号が395から369になっていましたが大丈夫ですか？ 続きが、すご〜〜〜〜〜く気になります。sakuさん、頑張ってください！応援してます。 (2019年3月25日 22時) (レス) id: c90a3cc57a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：saku | 作成日時：2018年6月18日 20時
