422(atae) ページ35
○atae said
與『…まあとりあえず。今は目の前のことに集中。明日頑張ってな。』
あ「うん。ありがとう。このオーディション終わったらちゃんと秀ちゃんと話す。多分。」
與『多分かい。』
さくらの言葉に俺が笑えば、つられたようにさくらも笑う。
その笑顔にほっとして立ち上がる。
與『あと少しや、頑張ろう。』
あ「うん。」
座っているさくらの腕を引いて立ち上がらせれば、そのままがばっと抱きついてくる。
與『うわっ、』
あ「しんちゃん、ありがとう」
與『はいはい。分かった分かった。』
あ「…しんちゃんは私を1番応援しててね。」
與『うん？』
言葉の意味が分からず戸惑っていれば、ぱっと離れたさくらがいつもの笑顔で笑う。
あ「さくっとヒロイン取ってくる！」
與『おう。さくらならできる。』
俺の言葉にさくらは満足そうに頷く。
その笑顔に安心して、俺は何かを見落としていた。
「認められること」
それはAAAの新メンバーとしてデビューしたさくらにとって1番の目標だった。
メンバー、ファン、スタッフ。
全員から認められるようにならなきゃだめだ。
そうやってさくらはいつも自分を追い込んでいた。
それは一種の承認欲求に似ていて、
さくらは周りから認められることを原動力にしていた。
俺たちもデビュー当時はそうだっただろう。
ファンに、メンバーに、親に、友達に、スタッフに、社長に。
認められたくて必死だった。
俺を誇りに思って欲しかった。
だけど俺たちにとってその感情ははるか昔のもので。
さくらの今と、俺たちの今がどうしても噛み合わない。
それがさくらにとってどれだけ辛いことで、苦しいことなのか。
もう少し早く気付けていたら。
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ましゅ(プロフ) - おかえりなさい、であっているのか分かりませんが待ってました。本当にこうやってまたsakuさんの執筆されるのが読めると思うとワクワクです。これからもsakuさんのペースで更新していってください。 (2019年8月6日 22時) (
レス) id: eadb1e86ec (このIDを非表示/違反報告)
rano(プロフ) - sakuさんのペースでこれからも頑張ってください！！ (2019年5月22日 23時) (レス) id: 84b15d4196 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 初めまして。毎日来てはいちから読み直してます！いつも感動させられてます！更新楽しみにしてます！ (2019年4月3日 19時) (レス) id: 7a71984a73 (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - さなっちさん» わ〜〜！！気づきませんでしたありがとうございます！修正しました（ ; ; ）頑張りますので完結まだぜひお付き合いください〜〜！更新遅くて本当にごめんなさい！！！ (2019年3月28日 7時) (レス) id: 62025c77a8 (このIDを非表示/違反報告)
さなっち - はじめまして。 この小説、とても共感しました。 お話の番号が395から369になっていましたが大丈夫ですか？ 続きが、すご〜〜〜〜〜く気になります。sakuさん、頑張ってください！応援してます。 (2019年3月25日 22時) (レス) id: c90a3cc57a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：saku | 作成日時：2018年6月18日 20時
