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ー…………
與「やっと、あたななやな。」
しんちゃんの言葉に私は大きく頷く。
年が近くて、私に対して等身大でいてくれるしんちゃんは私にとってなによりあったかい場所。
仕事のこともプライベートのことも何も言わなくても気づいてくれて、誰よりもキツイことも誰よりも温かいことも遠慮なく言葉にしてくれる。
ライブ前に毎回くれるLINE。
小さな言い合いやじゃれあい。
壊れるくらい泣いて怒鳴って激しくぶつかって。
お互いを想うからこそすれ違ったり。
私にとってしんちゃんが誰にも変えられない存在でおるように、しんちゃんにとっても私が特別であれば良い。
…たとえ、ちあちゃんにも変わりはできないってくらいに。
與「俺はさ、」
まだステージ上で騒いでいるにっしー達のMCをモニターで確認しながら、しんちゃんが私の手を握ってくる。
円陣を組む前みたいに、きゅっと力を入れて握るその手が温かくて私も反射的に握り返す。
與「さくらと出会えて良かったし、仲間になれて、一緒に歌えて本当に良かったと思っとる。」
『…なに急に。』
與「せやから、生まれてきてくれてありがとう。普段きついこともいっぱい言うけど、俺はさくらのこと好きやで。」
『しんちゃん、』
ス「與さん！七瀬さん！スタンバイです！残りのメンバーはけます！」
しんちゃんの言葉に思わず溢れ出しそうになった気持ちが、スタッフの言葉で遮られる。
與「…こんな風に抜け駆けしとったらあとで怒られそうやけどまあええか。」
『抜け駆け？」
與「行くで。今日しか歌えない、俺たちだけのlink youや。」
ばたばたとはけてきたメンバーとハイタッチしながら、私としんちゃんはステージにあがる。
激しくなる前奏と、目が痛くなるくらいの点滅を繰り返すシルバーのライト。
割れるような歓声の中、私たちは2人だけでステージに立つ。
ー このままじゃ1人で立たんようになるで
ー もっと周りをみいや
ー 秀太はやめとき
ー お前のこと嫌いになんで！
いつだって、しんちゃんの言葉は真っ直ぐで時にはその言葉に傷ついたこともある。
だけど
ー いっしょに頑張ろな
ー さくらはやりたいんやろ？
ー 甘えん下手すぎてびびるわ
ー あたななコンビ定着させような
いつだってそれは私を想う温かい気持ちから。
私、こんな特別な日にしんちゃんと2人で歌えて幸せだ。
2人の声が綺麗に重なって会場いっぱいに響く。
何よりも、幸せな瞬間。
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ましゅ(プロフ) - おかえりなさい、であっているのか分かりませんが待ってました。本当にこうやってまたsakuさんの執筆されるのが読めると思うとワクワクです。これからもsakuさんのペースで更新していってください。 (2019年8月6日 22時) (
レス) id: eadb1e86ec (このIDを非表示/違反報告)
rano(プロフ) - sakuさんのペースでこれからも頑張ってください！！ (2019年5月22日 23時) (レス) id: 84b15d4196 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 初めまして。毎日来てはいちから読み直してます！いつも感動させられてます！更新楽しみにしてます！ (2019年4月3日 19時) (レス) id: 7a71984a73 (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - さなっちさん» わ〜〜！！気づきませんでしたありがとうございます！修正しました（ ; ; ）頑張りますので完結まだぜひお付き合いください〜〜！更新遅くて本当にごめんなさい！！！ (2019年3月28日 7時) (レス) id: 62025c77a8 (このIDを非表示/違反報告)
さなっち - はじめまして。 この小説、とても共感しました。 お話の番号が395から369になっていましたが大丈夫ですか？ 続きが、すご〜〜〜〜〜く気になります。sakuさん、頑張ってください！応援してます。 (2019年3月25日 22時) (レス) id: c90a3cc57a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：saku | 作成日時：2018年6月18日 20時
