407(hidaka) ページ19
○hidaka said
末「…後悔しないように動けって言ったのは日高だろ？」
日『状況が違う。』
俺の言葉に秀太の目がきつくなる。
分かってる。
秀太が何も考えてないわけはない。
ちゃんと考えて、傷つけないように。
誰も苦しませないように動いてる。
だけど、
日『自分の悪口を書いたうちわを持った人を、直接自分の目で見るしんどさはきっと俺たちには分からない。』
末「んなこと、」
日『やっと西島とのことが落ち着いてきたんだ。今ここで、もし秀太とのことがでたらどうなる？さくらのAAA人生潰す気？』
分かってる。
それでも止められない想いがあること。
2人は少しずつ惹かれあっていること。
俺に、何も言う権利はないこと。
末「…それは本当に、純粋に俺たちを思っての言葉？」
日『どういう意味？』
末「日高、後悔してんじゃないの？」
じっと俺を見る秀太と視線が外れない。
日『秀太、』
あ「秀ちゃんっ！」
ぱっと顔を上げれば俺たちの顔を見て怪訝そうに首を傾げるさくらちゃん。
末「さくら。」
あ「あれ、何か邪魔した？」
日『んーん。どうした？』
笑いながら首を振ればほっとしたように笑う。
その笑顔がなんだか幼くて俺は余計心配になる。
あ「先に私と秀ちゃんのカット撮るって。」
末「おー。行くかー。」
あ「さっきみたいなのやめてね？」
末「さっきみたいなのって？」
笑いながら立ち上がる秀太は柔らかくて、さっきみたいな殺気だった雰囲気は全くない。
あ「みつくん後でね。」
日『ん、頑張って。』
2人に軽く手を振って、俺は小さくため息をつく。
ー 後悔してんじゃない？
俺は、
西「日高ー、のど飴持ってない？」
日『…いい加減持ち歩けよ。』
さっきまで秀太が座っていた場所に腰を下ろす西島。
西「いや、持ってたんだけど切らした。」
日『喉調子悪いの？』
西「んや？」
俺が渡した飴を舐めながら答える西島の声はいつも通りでとりあえず安心する。
西「お、すえななじゃん。」
日『ん？』
西「撮影。」
あー、と西島の言葉に相槌を打って視線をセットに戻す。
楽しそうにじゃれあいながらさっきとは雰囲気が真逆の写真を撮っているさくらちゃん。
西「なんか、ちょっと寂しいよね。」
日『ん？』
西「日高の気持ち俺は分かるよ。」
相変わらず、西島は不器用に優しい。
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ましゅ(プロフ) - おかえりなさい、であっているのか分かりませんが待ってました。本当にこうやってまたsakuさんの執筆されるのが読めると思うとワクワクです。これからもsakuさんのペースで更新していってください。 (2019年8月6日 22時) (
レス) id: eadb1e86ec (このIDを非表示/違反報告)
rano(プロフ) - sakuさんのペースでこれからも頑張ってください！！ (2019年5月22日 23時) (レス) id: 84b15d4196 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 初めまして。毎日来てはいちから読み直してます！いつも感動させられてます！更新楽しみにしてます！ (2019年4月3日 19時) (レス) id: 7a71984a73 (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - さなっちさん» わ〜〜！！気づきませんでしたありがとうございます！修正しました（ ; ; ）頑張りますので完結まだぜひお付き合いください〜〜！更新遅くて本当にごめんなさい！！！ (2019年3月28日 7時) (レス) id: 62025c77a8 (このIDを非表示/違反報告)
さなっち - はじめまして。 この小説、とても共感しました。 お話の番号が395から369になっていましたが大丈夫ですか？ 続きが、すご〜〜〜〜〜く気になります。sakuさん、頑張ってください！応援してます。 (2019年3月25日 22時) (レス) id: c90a3cc57a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：saku | 作成日時：2018年6月18日 20時
