31(shuta) ページ32
○shuta said
宇「仲良いね、あの3人。」
ケータリングのお菓子をつまみながら少し離れたところからあいつらの撮影を見る。
仲良い3人の様子になんとなく苛々する。
浦「特に真司郎。ずっと自分が1番年下だったから嬉しいのかもね。」
西「さくらの人柄もあるよね。なんか、可愛がりたくなるっていうか。」
宇「良い子だよね〜〜。」
にこにこしながら話す宇野ちゃんにも、苛々する。
末『千晃より？』
宇「え？」
俺の言葉に一瞬びっくりしたように目を開いた宇野ちゃんが悲しそうな顔をする。
宇「秀太。」
なんで、みんなそんなに簡単に千晃の場所をあいつに渡すのか分からない。
誰でも良いのか？
ー ちゃんとちあちゃんみたいに歌うから
そう言って頭を下げたあいつは毎日夜遅くまで練習室にのこっている。
あいつの努力を認めてないわけじゃない。
良い子なのも分かる。
だけど、
浦「ねえ、秀太。」
直也君が優しく笑う。
浦「俺は、さくらちゃんを千晃の変わりにするつもりはないよ。」
末『…だったらなんのためにあいつはここにいるんだよ。』
いらないじゃないか。
浦「俺はね、AAAのメンバーは全員、ソロでも充分やっていけると思ってる。」
末『…なんの話？』
浦「…そんなに千晃にこだわるんだったら、なんで千晃が卒業を決めた時にAAAを解散しようって言わなかったの？」
直也君の言葉で気づく。
俺はそんなこと、一瞬だって考えなかった。
浦「俺たちを作ってくれて育ててくれた、1番の理解者である松浦社長が決めたことだから。そんな風に俺も新メンバーの追加を受け止めてたけど、今となっては良かったんだと思ってる。」
直也くんが小さく息を吐く。
浦「今のAAAに、さくらちゃんは必要だよ。」
たった1週間。
たった1週間一緒に仕事しただけのくせに。
末『…だけど、』
ス「次宇野さんお願いしまーす！』
スタッフの呼び声で宇野ちゃんが立ち上がる。
浦「お！女子2人組の撮影！」
宇「いってきまーす！」
俺が作った変な空気を壊すように直也君と宇野ちゃんが元気に話す。
宇「ねえ、秀太。ちゃんとさくらと話してみて？」
宇野ちゃんがくるっと振り返っていつもの顔で笑う。
宇「最初から否定するの、秀太の悪いくせだよ。」
じゃ、行ってくるね〜とセットに歩き出す宇野ちゃん。
俺が間違ってるんだろうか。
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nao - sakuさん» すばやい対応ありがとうございます！返信も頂けて嬉しいです(*ノ▽ノ) (2018年3月1日 12時) (
レス) id: 61725516a7 (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - naoさん» コメントありがとうございます（；＿；）対応遅くなりまして申し訳ありません！修正しました！ご指摘本当にありがとうございます（；＿；）！！！これからもよろしくお願いします（；＿；） (2018年3月1日 8時) (レス) id: 7bf4716d7e (このIDを非表示/違反報告)
nao - 楽しくて何度も読み返しています！No.45、46のページが一部ですが名前変換されないため、もし出来るなら確認していただきたいです。これからも楽しみにしてます！ (2018年2月28日 2時) (レス) id: 61725516a7 (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - あゆさん» コメントありがとうございます！更新まばらになっててもどかしい思いさせてしまうこともあると思うんですけどなるべく毎日更新したいなって思っているので続編もぜひのぞいてください！ (2017年11月18日 10時) (レス) id: 7195a09c85 (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - ao.aoさん» コメントありがとうございます！応援したくなるって言われて本当に本当に本当に嬉しいです！届かない虹IIではもっとメンバーの良さを出していけたら良いなと思っているのでまた覗きに来てください！ (2017年11月18日 10時) (レス) id: 7195a09c85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：saku | 作成日時：2017年11月8日 16時
