8(uno) ページ9
○uno said
宇『さくら、いつから私達と合わせるんだろ。』
いつもの雑誌撮影が終わり、次の仕事までの休憩時間、メンバーが集まる楽屋。
浦「俺も気になって社長に聞いたんだけど、とりあえずマネージャーが合格出すまでは一緒に仕事させないつもりらしい。」
與「うぇ。あいつ厳しいからな。さくら死んでなかったらええけど。」
真司郎達が心配そうに呟く中、無関心そうにゲームをする秀太を睨む。
宇『ちょっと秀太。あれからさくらに挨拶した?』
末「…。」
宇『きーいーてーんーのー?』
だるそうに顔を上げる秀太。
末「別に。俺は認めてないし。」
日「まだ言ってるよ。決まったことなんだから仕方ないだろ〜?メンバーなんだから、仲良くなれるよう努力しろよ。」
末「みんな本当に、あいつメンバーに入れた方が良いって思ってんの?」
浦「秀太。」
末「千晃が抜けて、そこ簡単に他の人で埋めて、代わりはいくらでもいるってわけ?」
浦「誰もそんなこと言ってないだろ?」
末「11年間俺たちが積み上げてきたものに他人がずかずか入ってきて今まで通りやれるわけねーじゃん。」
秀太の怒ったような言葉に思わず言葉がつまる。
西「まあ、秀太の言いたいこと分からなくもないけど。」
ずっと黙っていたにっしーがやっと口を開く。
西「千晃が抜けて、正直俺たちは6人でやっていけると思ってた。社長から新メンバーの話された時から俺も戸惑ってるよずっと。」
それは多分、みんな同じだろう。
新メンバーのオーディションは決定事項で決まった後に社長から知らされた。
11年、やってきて社長が私達に何も相談せず結論を出したのはこれが初めてかもしれない。
オーディションの選考に携わったのは千晃だけ。私達は本当にあの顔合わせで初めてさくらを見た。
千晃よりも高い身長。千晃よりも長い髪の毛。千晃よりも少し高い声。
…千晃と違うところを一瞬で探してしまう自分が嫌だった。
それでも私達のずっとファンだった、同じ場所に立ちたいと涙を流して頭を下げるさくらはきっと良い子なんだろう、と。
末「現にまだ一緒に練習してない。オーディションして取ったのは即戦力にもならないメンバーってことだろ?」
西「まあ、俺たちはまださくらのダンスも歌も見てないから。見てどうしてもダメだと思ったらその時はきちんと社長と話そう。」
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nao - sakuさん» すばやい対応ありがとうございます!返信も頂けて嬉しいです(*ノ▽ノ) (2018年3月1日 12時) (レス) id: 61725516a7 (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - naoさん» コメントありがとうございます(;_;)対応遅くなりまして申し訳ありません!修正しました!ご指摘本当にありがとうございます(;_;)!!!これからもよろしくお願いします(;_;) (2018年3月1日 8時) (レス) id: 7bf4716d7e (このIDを非表示/違反報告)
nao - 楽しくて何度も読み返しています!No.45、46のページが一部ですが名前変換されないため、もし出来るなら確認していただきたいです。これからも楽しみにしてます! (2018年2月28日 2時) (レス) id: 61725516a7 (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - あゆさん» コメントありがとうございます!更新まばらになっててもどかしい思いさせてしまうこともあると思うんですけどなるべく毎日更新したいなって思っているので続編もぜひのぞいてください! (2017年11月18日 10時) (レス) id: 7195a09c85 (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - ao.aoさん» コメントありがとうございます!応援したくなるって言われて本当に本当に本当に嬉しいです!届かない虹IIではもっとメンバーの良さを出していけたら良いなと思っているのでまた覗きに来てください! (2017年11月18日 10時) (レス) id: 7195a09c85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:saku | 作成日時:2017年11月8日 16時