バイトを辞めさせて下さい�� ページ50
風華side
リョウ『風華ちゃん、俺ね離婚が成立したんだ』
風華『リコン？』
(言ってる事が…… 意味じゃなくて! 巴坂さんはナゼいつも家庭の事情を私に伝えてくるの？)
風華「巴坂さん、私はそれに対して何を言えばいいんですか？」
リョウ「風華ちゃん、すげぇ警戒モードに入ったね？ 『ナゼいつも私に？』って思ってるよね？」
(〰何で？ ナンで？)
リョウ「風華ちゃん俺ね、ずっと榊木さんが羨ましかった。公明正大に珠稀ちゃんに想いを伝えられてさ。これからは俺も公明正大に想いを伝えるから! 風華ちゃん覚悟してね？」
(覚悟？ ムリ…… 無理だもん……)
巴坂さんの言葉に体が強張って……
コーヒーカップを持つ手が小刻みに震えて……
私はカップを受皿に置いた……
で、ふと巴坂さんと目が合って……
リョウ「風華ちゃんゴメンね。性急過ぎたね？ 肝心なとこスっ飛ばしたし。俺ね、初めて風華ちゃんと出会ってから…… いいな。良い子だなって思っていました。大好きです…… 今まで自分のしでかした事にスンゲー後悔して…… 貴女に『想いを伝えられたら』ってずっとずっと考えて来ました。好きだから『公明正大に覚悟』っていう言い方も悪かった。少しずつ俺の事知っていって欲しんだ。だから……」
(…… どうしよう？)
リョウ「風華ちゃん、ユックリ考えて？ 風華ちゃん…… 何か又抱え込んだんだろ？ 俺に話してみなよ」
あるけど…… 抱え込んだというか。チョット変わった事が起きたんだよね
で、話しちゃったんだけど……
リョウ「萌ちゃんやるなー(笑)」
巴坂さんは笑ってくれて……
あ、何か雰囲気が…… 空気が変わった？
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作者名：涼風花 | 作成日時：2021年3月5日 10時
