笑って生きて行く2-1 ページ28
2020.1
『ご長男が亡くなられて、その日に児童福祉施設でお会いになった貴方を、引き取られたんですよ』
また……見ちゃった……
夢……
何時だろう？
7時 《PM19:00》に勉強するって部屋に戻ったんだよね？
風《ふう》「8時 《20:00》っ？ 僕、何も勉強しないで1時間も寝ちゃってたの？」
でも、何か変だ ……？
床に座って…… 学校の支度して…… でも、なんか体がだるくて進まなくて……
風「調子悪い……」
その頃の 涼那《りょうや》.瑛斗《えいし》side
-リビング-
涼那「瑛斗……」
瑛斗「涼那……」
嘘……
風ちゃんが、朝起きて来ないとか……
一大事! って頭の中では分かってんのに……余りにも、いつもと掛け離れた事が起きると
人って、正常に思考が働かなくなるんだね？
涼那「いくら学校迄５分たって遅すぎますよね？ 瑛斗」
もう、８時10分
20分には学校に……
瑛斗「涼那…… 現実を見ようか？ 風ちゃんに何かあったんだ……」
瑛斗…… だって、頭の中ゴチャゴチャなんだよね？ それでも瑛斗は、俺の意識を現実に戻そうとしてくれて……やっぱ兄貴だなって……
涼那に、現実を見ようか？ って言いながらオイラ自信が見れてないんだ……でも、涼那が行動を起こしてくれて……
-風の部屋-
ガチャっ
瑛斗.涼那「風ちゃん!？」
風ちゃん、床にペタって座って静かに 涙流してんの。俺、そんな風ちゃん見て俺も泣きそうになっちゃってさ。けど、冷静に冷静にって……不安で泣いてんだよね？ 風ちゃん……可哀想に……
風ちゃんの性格じゃ、学校の支度昨日のウチにさ。けれど、床に教科書とか色んな物散乱してるし。風ちゃんがだよ？ その中心に風ちゃん、床にペタッて座り込んで泣いてるんだ。可哀想に……
風「エイトにぃ、リョウにぃ、夜？ 朝？」
初め意味が分かんなかったの
けれど、風ちゃんの中では、夜の8:00
《20:00》だと思ったのに……
瑛斗「風ちゃんおはよう」
風「学校遅刻……」
涼那「風ちゃんお休みしようか？」
風「うん……」
風ちゃんは、凄い頑張り屋さんなんだ。 少し体の弱い子だから
『休もうね？』
って
こちらから
言う事はあるけど
自分から
『休みたい』
なんて一回も今まで言った事が無かったんだ……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：涼風花 | 作成日時：2021年5月26日 16時
