お悩み相談 ページ3
彼女。いや、Aを好きになったのはいつだったか。
幼馴染とまではいかないが昔から知っていて、通っている塾が同じだった事を知ったときに驚くと同時に嬉しさを感じたのは記憶に新しい。
さらに仲良くなったのは俺の友達が彼女とよく話していたからだ。
その流れで俺とも話し、今ではこうして生徒会室で一緒にお悩み相談に乗る仲にまでなった。
いつからか煽りを含んだ天才的な返しに、明るくカラカラとした笑顔に、時折見せるこの世からいなくなってしまうのではと言うような顔に、惚れていた。
そんな彼女が告白された？誰に、どうやって、
そんな疑問が、嫉妬がポンポン出てくるがAは言った。
「あ、勘違いしないでな？らっだぁ。まだこれ私に対してかわからんから。」
「え、！？どう言うことよそれ！」
「これさ、お悩み相談の紙でしょ？この紙は生徒会役員に届けられる。
つまりこれはらっだぁ、緑くん、レウ、コンちゃん。そのうちの誰かに届けたものだと思うんだよね ー。」
実際ぽまえらモテるし。そう言いながら片手で紙をひらつかせるA。
確かにその可能性は大いにあるだろう。だがそれなら、、、、
「それならそのお悩み相談を放送で答えるお前宛の可能性だってあるやつじゃん。」
そう。このお悩み相談は生徒会役員が回答を考えて、それを彼女が放送する。
そういう流れになっているため、その可能性だってある。
それに彼女は気づいてないが裏人気がめちゃくちゃ高いのだ。
もしそうだったら俺泣くよ？？
「もちろんその可能性も考えたけどさ。それ言ったらコンちゃんだってあるじゃん。コンちゃんの方がモテるし。」
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作者名：綴 | 作成日時：2022年9月9日 16時
