振り向く人 ページ7
「え、お前日本人なの？」
何かの拍子にそう聞かれたのは覚えている。
少し驚いた様子だったから、そうだよと返すと少し考え混んでいた。
それから納得したように「ふぅん」とこぼした。
「発音上手いから韓国人かと思った。」
あんまりMondoにいい印象を持っていなかった私としては虚をつかれた気持ちで。
いいね、と笑うMondoに少し彼に対する印象を改めようと思った。
「可愛くない」と初対面で言い放ったMondoを目の敵にしていたけれど、穿った見方を改めて見るとなるほど確かに今までの見方は失礼だったと思えてきた。
まず私より大きな彼が私と歩幅を合わせていることを知った。
次に、私をよく見ていることを知った。
少し疲れている時や、具合が悪い時なんかに、彼はいつでも声をかけてきた。
それはきっと私のプライドも一緒に気にかけてくれていて。
今まで意固地になって突っぱねていたけれど、見直してみるとまるで頼っていいと言われているようだった。
気づいてしまうとなんだか申し訳なってくる。
ある時、下宿先を出る時にくじいた足を引き摺っている時も、Mondoは変わらず「なんかあった？」と聞いてきた。
頼ってもいいのかな。少し迷いながら、足を挫いたことを告げた。
「だから先に、医務室に行きたいの。」
そう言った私に、Mondoは腕を貸してくれた。
体重かけていいから、という言葉に甘えて医務室まで行った。
処置をしてもらっているとMondoはわざとらしく大きな声で肩を回す。
「あ〜〜A重すぎ。
肩取れるかと思った〜〜。」
「わ、私そんなに重くないもん！！」
思わず声を荒らげるとMondoは可笑しそうに笑う。
前みたいにバカにされたような気持ちはなかった。
多分、私がMondoに気を許したのはそこからだと思う。
いつの間にか心のトゲトゲしてたものがなくなって言って、Mondoのそばに居るのが心地よくなった。
「そんな感じの、面白くない嫌な女だったんですよ」
対して面白くない話だと思うけど、おじじさんは興味津々で聞いていた。
えー少女マンガみたい、と言うおじじさんに「おじじさん少女マンガ読むんですか」と笑った。
「えーじゃあ告白はどっちからしたの？？」
恋愛脳になってしまったのかすっかり乗り気のおじじさんに少しむず痒くなってしまう。
「告白したのは、私からですね」
一緒に住もうって言い出したのはMondoだけど、あんまり話すとまた拗ねちゃうかもしれないから今回はこれくらいで良いかな。
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紫藤(プロフ) - ヒヨさん» 読みづらくて申し訳ありません。カタカナまじりの時は日本語、それ以外は韓国語として話しているという設定でしたので後で加筆修正させていただきます💦 (2022年9月6日 17時) (
レス) id: 3820e81fa3 (このIDを非表示/違反報告)
紫藤(プロフ) - 読む専ペンギンさん» 失礼しました 至急外させて頂きました！ (2022年9月6日 17時) (レス) id: 3820e81fa3 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨ(プロフ) - 新作ありがとうございます、とても楽しく呼んだいたのですがMさんのカタカナで話されるのが少し気になります…もしよろしければ普通の表記にしていただければとても読みやすいです。これからも応援しております (2022年9月6日 17時) (レス) @page1 id: 412825c0ad (このIDを非表示/違反報告)
読む専ペンギン(プロフ) - コメント失礼いたします。二次創作になりますので至急オ.リ.ジ.ナ.ル.フ.ラ.グ解除をお願いいたします。違反になってしまいますよ。解除後はこちらのコメントを削除していただいて問題ありません。 (2022年9月6日 16時) (レス) id: 5278ac0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お品書き | 作成日時：2022年9月6日 6時
