待ち合う人 ページ3
スープを作っているとピンポンとチャイムが鳴った。
はぁい、と返事をして玄関へ向かうと予想通りの人が立っていた。
「姉さん!久しぶり!」
子犬のようにはしゃぐ彼に「えぇ、久しぶり」と返すとリビングへ案内する。
お茶を用意して「ごめんね、Mondoまだ寝てるの」と返すと彼はニコニコと笑って私の手を取る。
「大丈夫!兄ちゃんが起きてこなかったら最悪姉さんを連れて行くから!」
「朝からお前ら楽しそうだね」
地を這うような声に私も彼もびっくりして声のした方を見た。
寝起き最悪のMondoがリビングの入口からじろりとこちらを見ていた。
「Cpt、手を離せ」
Mondoの言葉にあ、と思い出したように彼が手を離す。
疲れたようにリビングのソファに沈み込むMondoにコーヒーでも入れてあげるべきかと席を立つとMondoはCptを指さした。
「それから、二度と姉さんなんて呼ぶな」
「えーっ!兄ちゃんのお嫁さんになるんだから姉さんでしょ!!」
俺間違えてない!と抗議するCptの声がキッチンまで聞こえてきて思わず笑みがこぼれた。
濃いめに入れたコーヒーをしかめっ面で飲むMondoがなんだかおかしくて。
しばらくすると目が覚めてきたのか「準備してくる」と席を立ったMondoを見送って顔を見合わせる。
CptがMondoと同じ所属の配信者仲間だと言うのは知っているが別にそんなに交流がある訳でもない。
ゲームも私はFPSとかあんまりしないし、と考えていると「日本の人だって聞きました」と声をかけられた。
「そう、です……」
私が頷くとおぉ〜、と声を上げた。
なにがおぉなのか分からなくて自分用に入れてきたアップルティーに口をつける。
「日本の歌のオススメ教えて欲しい。」
日本のこと、色々知りたくて。
そう言われて何となくむず痒い気持ちになる。
「どういう曲が好き?」
「ラブソングが好き」
簡単な受け答えでなるほどと少し考える。
最近の歌はあんまり分からないけど、西〇カナとかパッと頭に浮かぶ。
「うーん、私はSuperf〇yってアーティストが好きかな」
私が話していると調べながらうんうんと相槌を打ってくれる。
暫くすると支度を済ませたMondoがリビングに戻ってきてCptと出かけていく。
去り際に「またね!姉さん!」と手を振ってMondoに頭にゲンコツを貰っていたのは思わず笑ってしまったけれど。
なるほど確かに彼は弟なのかもしれない。
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紫藤(プロフ) - ヒヨさん» 読みづらくて申し訳ありません。カタカナまじりの時は日本語、それ以外は韓国語として話しているという設定でしたので後で加筆修正させていただきます💦 (2022年9月6日 17時) (レス) id: 3820e81fa3 (このIDを非表示/違反報告)
紫藤(プロフ) - 読む専ペンギンさん» 失礼しました 至急外させて頂きました! (2022年9月6日 17時) (レス) id: 3820e81fa3 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨ(プロフ) - 新作ありがとうございます、とても楽しく呼んだいたのですがMさんのカタカナで話されるのが少し気になります…もしよろしければ普通の表記にしていただければとても読みやすいです。これからも応援しております (2022年9月6日 17時) (レス) @page1 id: 412825c0ad (このIDを非表示/違反報告)
読む専ペンギン(プロフ) - コメント失礼いたします。二次創作になりますので至急オ.リ.ジ.ナ.ル.フ.ラ.グ解除をお願いいたします。違反になってしまいますよ。解除後はこちらのコメントを削除していただいて問題ありません。 (2022年9月6日 16時) (レス) id: 5278ac0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お品書き | 作成日時:2022年9月6日 6時