Magic shop ~Redo the life～ (ページ10)

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Magic 9 ページ10

you side

？「どうぞ」

『ありがうございます。頂きます』

コーヒーに口をつけると

ほんのりとローズの香りがした

苦いコーヒーを思い浮かべていただけに予想外だった

？「驚いた？」

『あ…はい。ローズの香りが…』

？「うん、ローズオイルを数滴垂らしてあるんだ。
あんまり好みじゃないかな…？」

少し心配そうに私を覗き込む

『いえ…！凄くいい香りで癒されます』

？「本当？良かった。
ローズオイルって鎮静効果、安眠効果、美肌効果なんかが期待できるんだ。
今日はきっとぐっすり眠れるよ。」

.

そうなんだ、

と感心するも

ふと疑問に思う

『どうして、私が眠れてないって思ったんですか？』

？「ん、何となく」

少し困ったように笑う彼を見て

ようやく気づいた

きっと

すっぴんの私は

クマも隠せていなくて

疲れて見えるんだ

聞かなきゃ良かった

.

イケメンの彼と

目を合わせるのが恥ずかしくなって

誤魔化すようにコーヒーをまたひとくち

口に含む

.

実際

眠れていなかったのも事実だけど

.

？「ねぇ！お姉さん、名前聞いてもいい？」

気づけば

両サイドに

金髪超絶美形とハイトーンボイスの天使様

やっぱり

距離感が近い金髪くんは

ぐいぐいと接近してくる

？「俺はね、テヒョン。お姉さんは？」

こんな距離で聞かれて

答えない訳にもいかず

『Aです…』