Magic 6 ページ7
you side
店内に入ると
先ほどの雰囲気とは打って変わって
ブルックリン風のインテリで統一されていて
レトロ感を上手く取り込んでいる
ノスタルジックなカフェラウンジ
カウンター席は5席
テーブル席が10席、ソファー席が5席
無駄に広いこの空間
カウンターの中にバーテンが2人
お客は4人居た
.
？「グガおかえり、雨酷かったでしょ」
ダブリエを身につけた男性が
美青年に駆け寄りタオルを渡す
‘おかえり’と
声を掛けられる彼はこの店の店員なのだろうか
？「ありがとうございます。ヒョン、僕はいいので彼女に」
.
？「彼女？
ひゃっ、びっ…くりした…」
私の存在に気付いて居なかったようだ
？「傘も差さずに居たので連れて来ちゃいました」
？「本当、びしょ濡れ…
あ、奥に浴室があるから使って
着替えも僕ので良かったら」
そう言ってニッコリと微笑む彼は
ぷっくりとした可愛らしい唇
王子様みたいな雰囲気
その優しい眼差しに
何故だか安心感を抱く
『ありがとう…ございます…』
・
.
.
ザー…
私
何やってるんだろ…
知らない場所で
知らない人のお店で
シャワーを浴びる
.
そう言えば
店員も客も
全員男だった
.
.
.
軽率すぎる自分の行動に
今更ながら
自責の念に駆られた
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作者名：pokota | 作成日時：2018年6月9日 22時
