Magic 5 ページ6
you side
私の頭上から突如として消えさる雨
?「お姉さん?どうしたの?」
.
見上げれば
大きな瞳の美青年が
不思議そうに私を覗き込む
.
『あ…』
私
きっと今
メイクも髪もぐちゃぐちゃだ
咄嗟に俯くと
?「…風邪引いちゃいますよ?」
『……』
?「はい」
そう言って差し伸べてくれた手は
とても暖かくて
優しい
.
.
彼は私の手を引いて
どこかへ向かう
.
見ず知らずの男に付いて行くのに
不思議と恐怖なんて無かった
.
?「着きました」
彼が立ち止まった場所は
何やら
怪しげな店
裏路地には似つかわしくない
チカチカと煌めく電飾で
纏われた外観
入り口には
【Magic shop】と書かれた看板があった
.
いやいや、
これ怪しすぎだから…
そういう類の
グッズショップ…?
.
『あのっ…やっぱり私帰ります…!』
?「でも…お姉さん濡れてるし…」
.
そんな
キラキラした瞳で
見つめないでよ…
.
『いや、その…』
絶対
私より年下なのに
どうしてなのか
逆らえなかった
.
?「入って下さい」
『はい…』
.
ガチャ…ー
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作者名:pokota | 作成日時:2018年6月9日 22時