担当は作ちゃん

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公演の前日私は友達と夕食を食べていた




作ちゃんのことを報告すると




順調でなにより




と喜んでくれる。




『作ちゃんに、俺以外のうちわ買わないでって言われたの』




「えーなにそれ？！




もうAのこと大好きかよ」




『そんなんじゃないでしょ？！』




「早く付き合えばいいのに〜」




そう言って私のことを揺らしてくる友達




『付き合うのは、やっぱり無理じゃない？？




職業的にさ…』




「んー。




じゃあ、作ちゃんに告白されたら断るの？？」




『それは…




断らないけど、やっぱり自分からは言えないよ』




今のままで十分と自分に言い聞かせるように頷く




「そっかぁ、早く作ちゃんが告白してくれるといいね」




薄々感じていた作ちゃんの好意




でも、自分に自信がないことと、相手の肩書もあって




あまり好かれてる実感が湧かない




作ちゃんが普通の男の子だったら




私も少しは攻めたりできたのかな〜




他愛もない話をして




明日楽しんで。と言われてお別れをした




夏ぶりに出す"作間"と書かれたうちわ




この時は担当がバレてしまうなんてこと頭になくて




ただコンサートという名の担当とのデートの準備をする




グッズのためにもそろそろ寝ようかなー




と思ってスマホを開くと




作ちゃんから




"明日絶対Aちゃんのこと見つけるから"




とメッセージが届いていて




"私も作ちゃんのこと見てるからね！





頑張って"





と送り返した

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