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窮鳥入懐 ページ3

窮鳥入懐[きゅうちょうにゅうかい]

見捨てず救うのが人の道だということのたとえ。
「窮鳥」は、追い詰められた鳥。
「入懐」は、ふところに入ること__

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『……はぁ』


また、同じ夢を見た…もう、何度目だろう

こんな時に父さんや母さんがいたら、きっと違っていたんだろうな…


私は、両親の葬式の時に泣けなかった、泣いていなかったのは私だけだったらしい。

その事があって、親戚から言われた言葉が「Aちゃんは強いね」だった。

別に私は強くなんてない。だった泣けなかった冷たい人間だ…


そう思い返しているうちに、7時になっていた…


『もう、7時か…行かないとなぁ』

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先生が出席を確認していく


今日もいつも通り、と思っていた。でも違った…


先「今日は転校生が来るぞー」


「えっ!転校生!」

「せんせー、それは男ですか?女ですか?」

「イケメンがいいな!」

「いやいや、美女の方が絶対良いと思うね!」


  “ザワザワ、ザワザワ”


うるさいなぁ、まぁ私は関わらないんだろうけど…


先「入ってきていいぞー」


?「はい、俺は大王路エンマだ!よろしくな!」


女子達「キャー!!イケメン!カッコいい〜!」


うわ、まるで好きなアイドルを見て声をあげてる人みたい…

これが黄色い歓声って言うやつか…


男子「えぇ〜、せんせー美女はー?」


先「大王路は、桜華の隣だ」


え、嘘…何でよりによって私の隣なの?何か凄く女子に睨まれてるし…


エ「俺はエンマよろしくな!」


『あ、私はAよろしくね…』


先「大王路は色々分からないから、桜華がちゃんと教えろよー」


『はい、分かりました…』


あぁ、この後絶対何かある……
嫌な予感しかしない…そう思い心の中でため息をついた

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見事に私の予想は的中していた…

今は、昼休みでまた笹木さんが話しかけてきた…

笹「ねぇ、桜華さん…一緒に屋上にいきましょ?」


呼ばれると思った、でもいつもはトイレなのに何故屋上なのだろう…そう疑問に思いながら私はいつも通りの言葉を口にする……

『…分かった。』

内容はきっと転校生のことだろう…

笹「ねぇ、何であんたの隣にエンマくんがいるのよ?」

知らないよ、そんなこと…
蹴られて殴られて、抵抗するきなんて無い……


笹「私ね、いいこと思い付いたんだぁ♡」

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作者名:ツクヨミヨミ | 作成日時:2022年6月13日 15時

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