あなたに夢中２

___８６(S) ページ36

S side

男避けに俺の服と帽子をかぶらせた



でも仕事中もずっとソワソワしてしまう





楽屋に戻ってきた途端阿部ちゃんに声をかけられた



阿「落ち着きなさすぎない？」



『ねぇ、迎えにいっていいかな？』



阿「なにが？なにを？」



『今日Aちゃん仕事の人とご飯行くんだけど男もいるんだよ』



阿「それは仕方ないじゃん」



『男は狼じゃん！みんな！信用ならねぇよ』



深「どの口が言ってんだよ」



ラ「そんなに心配なら行かせなきゃいいんじゃないの？」



いかないでぇ〜って懇願するラウール



『男の余裕？みたいなもん見せたいじゃん、やっぱ』



ラ「全然余裕ないじゃん」



『…』



その通りすぎてぐうの音も出ない



はぁ、もう、ほんとこんなんで大人しく待ってるとか無理






渡「お前が迎えにいったらややこしくなるだろ」



そうなんだけどさぁ、、



ラ「Aちゃんのこと信用してないの？」



『Aちゃんのことは信用してる、俺のこと大好きだし』



渡「うざ笑」






『ただ、俺の知らないとこでAちゃんのそばに男がいるのがむりなの』



目「Aちゃん依存性だね、しかも重症」



『まじ重症だよな、、自分でも思う』



深「付き合って結構経つのにそうやって思えるのって純粋にすごいと思うわ」



『え、もう日に日に増すよ？毎日Aちゃんに恋してるもん』



深「日に日に重くなっていってんだ…こわ」










向「ばったり出くわした風に行ったらええんちゃう？」



珍しく大人しくしていた康二が指をパチンとならした



向「いや、ごめん、無しやな！忘れて」



『いや、めちゃめちゃありじゃん！』



そうじゃん、うわ、こいつ天才かよ！

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