あなたに夢中２

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リクエストされたハンバーグの材料を買いにきた



好きな人のための買い物ってこんなにワクワクするもんなんだ



急いで家に帰り部屋に干してた洗濯物を畳んでご飯の支度を始める







ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ



モニターを確認するとニコニコの佐久間さんが立っている



『はぁい！』



佐「佐久間だよぉ」



カメラに向かってピースしてくる佐久間さん



オートロックの解除ボタンを押す



『部屋の鍵は開けてるので入ってきてくださいね』






しばらくするとガチャっと玄関の開く音がした



佐「こらー！！！」



玄関の方から佐久間さんが叫んでる



なになに？なにごと？



玄関に向かうと腰に手を当てて立つ佐久間さん



佐「鍵あけてたら不用心でしょー！


め！だよ、め！」



なに、そのかわいい怒り方



『ごめんなさい』



言い終わる前にふわっと抱きしめられる







佐「会いたかった」



『私も、会いたかったです』



佐久間さんの背中に腕を回し温もりを感じる



佐「ちょっと俺しばらく動けないかも」



『それは、困ります』



佐「もう1秒も離れたくない、てか今日は離れない」



そんな無茶な、と思うけど佐久間さんは真剣そのもの



『かわいいくっつき虫ですね』



ふわふわの頭をよしよしする





佐「そんなこと言ってられるのも今の内だよ？」



耳元で突然声色を変えられてびっくりした途端に体が離れる



『な、もう！早く入ってください！』



佐「うはははは」



こんなにドキドキしてるのに佐久間さんは余裕そう





キッチンに立つと後ろから抱きしめてくる佐久間さん



ほんとに1秒も離れない気なの？





ハンバーグの下ごしらえは出来てるからあとは形を整えて焼くだけ



『ハンバーグどんな形がいいですか？』



後ろの佐久間さんに問いかける



「はーと！はーと！」



想像通りの答えが返ってきてニヤけてしまう



佐「あ、俺も作りたい！」



『ふふ、いいですよ』



佐「俺が作るのはAちゃんのね！」



めちゃくちゃ張りきって綺麗に整えてくれてる



佐「愛情いっぱい入れるわ！」



整えたハンバーグを手のひらに乗せて見せてくれる



佐「最後にもっと美味しくなる魔法かけたいと思います」



『え？』



佐「美味しくなーれっもえもえきゅーん」



まさかのそっち？笑



しばらく笑いがとまらない



佐「Aちゃんもやってよぉ」



『そんな可愛くできないから嫌ですぅ』

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