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ふいに眠りから覚めて真っ先に目に入ったのは、ふかふかの枕に突っ伏す幼い寝顔だ。寝ている時も口角があがっているんだなと感心する。子供のようなその寝顔とは不釣り合いな筋肉質で男性的な身体が白く輝いている。
あ、こんなところにも黒子があるんだ、と新たな発見に顔が緩む。
あまりに気持ち良さそうに眠っているから音を立てないようそっと身体を起こし、ベッドから抜け出した。ベッドの下に落ちたままの着替えを身に纏ってから洗面台に向かう。
顔を洗って歯磨きをしてスッキリしたら冷蔵庫の中から取り出したミネラルウォーターをグラスに注いでソファーに座った。ぼーっとしていると昨日身体を重ねた佐久間の姿を思い出してしまう。別のことを考えようとしてもそればかり浮かんでくるからどうしようもなかった。
「A…っ？！」
慌ただしくリビングのドアを開けて入ってきた佐久間は、ふわふわの髪の毛をところどころピョコンと跳ねさせていた。
「おはよう」
「Aいなくなっちゃったかと思った」
子犬のようにちょこちょことこっちへやってきて私の隣に座ったと思えば、横から腰に手を回されぎゅうっと抱きつかれる。「起きたら隣に居ないんだもん…」と弱々しく言う彼が愛おしくて胸が締め付けられた。
「ごめんね、気持ち良さそうに寝てたから起こせなくて」
「むぅー」
寝起きで機嫌も悪いのか拗ねている彼をなんとか慰め、二人でキッチンに立ち朝ごはんのサンドイッチを作る。中に入れるたまごサラダを作ったりきゅうりとハムを切ったり、わーわー騒ぎながら作るのが工作みたいで楽しかった。
「今度Aの手料理食べてみたい。うどんとかサンドイッチとかそういうのじゃなくて、ちゃんとしたの。いや、これがちゃんとしてないって訳じゃないけどね？」
「ふふ、うんいいよ。じゃあ今度うち泊まりにきて？」
「え、行くー」
嬉しそうな佐久間を見ていると私にまで幸せが伝染するから不思議だ。
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すの担 - 完結おめでとうございます！ﾞ(´∀`)また何かの機会で読ませていただけたら光栄です。これからも頑張ってください！応援してます！！！ (2022年4月8日 8時) (
レス) @page49 id: 20b86a31c8 (このIDを非表示/違反報告)
杏子(プロフ) - ゆさん» 二ヶ月半もの間お付き合いいただき、本当にありがとうございました！正直私も少しだけ寂しい気持ちがありますが、また次の作品を書くために胸を高鳴らせています！またお目に触れることがありましたら是非、よろしくお願いいたします！ (2021年8月21日 21時) (レス) id: a7517d1b2b (このIDを非表示/違反報告)
杏子(プロフ) - めぐさん» めぐさん、大好きと言っていただけたことも、幸せだと感じていただけたことも、とっっても嬉しいです。数ある作品の中から見つけていただいて、最後まで読んでくださっためぐさんもお疲れ様でした！ありがとうございました！ (2021年8月21日 21時) (レス) id: a7517d1b2b (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - まずは完結おめでとうございます。終わってしまった、、とちょっと複雑だけど幸せな気持ちです。更新されるたびにいつもすぐ読みにきていました。大好きなお話しでした。二ヶ月半ありがとうございました。 (2021年8月21日 6時) (レス) id: 5f09612a30 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - 大好きなお話で、読んでて幸せでした！！完結おつかれさまでした！！♪ (2021年8月20日 20時) (レス) id: 19a0d7c3e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏子
| 作成日時：2021年6月28日 16時
