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とある日。
会議室の窓の外には都会の夜景がどこまでも広がっている。
でも「綺麗だな」なんて呑気に考えている余裕はなく早く目の前の資料を完成させなければならない。
向かいの椅子にどかっと足を広げて座っている岩本さんは天井を仰いでいた。
「だめですね…全然頭が回りません…」
「俺もぉ。あーどうしよ、完全にスランプ入った」
「ですねぇ…誰か別の人の頭がほしい…」
岩本さんまでこんな風になっているのは珍しい。かれこれ4時間近くこの会議室に篭っているのだから無理もない。仕方がないから今日は解散して明日の朝イチでまた練り直そうかと諦めかけたとき、会議室のドアがガチャっと開いて入ってきたのは佐久間だった。
「にゃーす」
「なに待って佐久間、今会議中だから…」
「んー？なんかうまく纏まってないからこんな時間かかってんじゃないの？」
「そう、だけど…」
突然入ってきた佐久間に岩本さんは笑っちゃってる。確かに今日の夜は外食しようと約束していたけれど、だからって流石に会議を邪魔しにくるとはやり過ぎだ。すぐに出て行ってもらおうとしたけれど、どうやら邪魔をしに来た訳ではないらしい。
私たちの資料にざーっと目を通した佐久間は、パソコンに文字をかたかたと入力し始めた。私と岩本さんはそれを黙って見ているだけだ。
「ふう。どうっすか？ふたりとも煮詰まってるみたいだったんで。たまには俺みたいな変な風吹かせたら新しいもん生まれるかなって」
「…すげぇ。佐久間お前やっぱすげーわ」
「やった！岩本さんに褒められた〜」
佐久間のおかげで無事まとまった企画。岩本さんの奢りで三人で食事に行くことになった。岩本さんと佐久間が楽しそうに話しているのはなんだか不思議で、でも大好きな二人が仲良くしている姿にすごく幸せを感じた。
____
また別の日。
小さなシングルベッドで眠っていた頃が懐かしいとさえ思えてくる。せっかく二人でも広々と使える大きなベッドにいるのに。
「ね、近くない？」
「ん？そう？むしろ一緒にいるのに離れてる必要ある？」
近いというかもはや彼に抱きしめられている。毎日毎日こうだ。広いベッドが勿体ないと思うほど私たちはくっついている。
Tシャツの中に忍び寄ってくる佐久間の手。「昨日もしたよ？」と言ってもそんなこと彼にはお構いなしだろうから言わずにおく。
サラサラと素肌を撫でる指の動きが擽ったくて高い声が漏れる。
「ふふ、かぁわい。今日も寝不足になっちゃうね？」
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すの担 - 完結おめでとうございます！ﾞ(´∀`)また何かの機会で読ませていただけたら光栄です。これからも頑張ってください！応援してます！！！ (2022年4月8日 8時) (
レス) @page49 id: 20b86a31c8 (このIDを非表示/違反報告)
杏子(プロフ) - ゆさん» 二ヶ月半もの間お付き合いいただき、本当にありがとうございました！正直私も少しだけ寂しい気持ちがありますが、また次の作品を書くために胸を高鳴らせています！またお目に触れることがありましたら是非、よろしくお願いいたします！ (2021年8月21日 21時) (レス) id: a7517d1b2b (このIDを非表示/違反報告)
杏子(プロフ) - めぐさん» めぐさん、大好きと言っていただけたことも、幸せだと感じていただけたことも、とっっても嬉しいです。数ある作品の中から見つけていただいて、最後まで読んでくださっためぐさんもお疲れ様でした！ありがとうございました！ (2021年8月21日 21時) (レス) id: a7517d1b2b (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - まずは完結おめでとうございます。終わってしまった、、とちょっと複雑だけど幸せな気持ちです。更新されるたびにいつもすぐ読みにきていました。大好きなお話しでした。二ヶ月半ありがとうございました。 (2021年8月21日 6時) (レス) id: 5f09612a30 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - 大好きなお話で、読んでて幸せでした！！完結おつかれさまでした！！♪ (2021年8月20日 20時) (レス) id: 19a0d7c3e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏子
| 作成日時：2021年6月28日 16時
