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ぎゅうぎゅうときつく抱き合えば何故か涙が込み上げてくる。
でもそれはぐっと堪えた。
「ほんとは二人で新居探したりしたいんだけど、ひとまずは俺の家で住もう？部屋一つ余ってるからAの部屋にしていいし、ベッドも広いから問題ないし」
「うん、ありがとう」
「断られなくて良かったぁ」と首元に顔を埋めてくる佐久間は珍しく自信がなさげで彼らしくない。いつも自信満々なくせに。
二人で寝室に向かい私の狭い狭いシングルベッドに身体を沈める。自ずと肩と肩が触れ合うほど距離は近くなるし窮屈さを感じずにはいられないけれど、これはこれでいいなぁと思ったりもした。
「今日さ、ここに来る前に岩本さんに会ったの。合鍵作って、その店から出た時にちょーどバッタリ」
それでそのまま立ち話をしちゃって、だからうちに来るのが遅くなったらしく「嘘ついてごめんね？」と謝られた。鍵屋から出てきたところを見られたから「合鍵渡すの？」なんて聞かれて、嘘つく訳にもいかないから「はい」って認めたんだと話す佐久間。岩本さんから以前言われた言葉が頭に浮かんで少しだけ胸がちくっとした。
「"Aちゃんの彼氏が佐久間でよかった"ってさぁ。あの人、見た目も中身もとことんイケメンだよね。まぁじでかっこよすぎんの、ムカつくくらい」
「ふふ、そだね」
それはきっと岩本さんなりの優しさと私たちへの応援の気持ちなんだろう。本当に、どこまでも優しくて他人思いでかっこいい人だ。"隙ががあれば奪いにいくよ"なんて、本当はこれっぽっちも思ってないだろうに。
「……ちょっとは否定しろよ」
「へ？だって、かっこいいもんはかっこいいもん」
「ん〜まぁ確かにそうだけど。でもやっぱやだぁ！」
身体をグイッと引きの寄せられれば再び佐久間の胸の中に収まる。顎を掬われて唇が重なった。
私の風邪が完全に治るまで佐久間は絶対に手を出してこなかったから、久しぶりの長い夜になりそうだ。
「俺のことだけ見てて？」
そう言う彼の真っ直ぐな眼差しに簡単に溶かされてしまった私の身体。情けない程顔を赤く染めて、こくりと頷くことしかできなかった。
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すの担 - 完結おめでとうございます！ﾞ(´∀`)また何かの機会で読ませていただけたら光栄です。これからも頑張ってください！応援してます！！！ (2022年4月8日 8時) (
レス) @page49 id: 20b86a31c8 (このIDを非表示/違反報告)
杏子(プロフ) - ゆさん» 二ヶ月半もの間お付き合いいただき、本当にありがとうございました！正直私も少しだけ寂しい気持ちがありますが、また次の作品を書くために胸を高鳴らせています！またお目に触れることがありましたら是非、よろしくお願いいたします！ (2021年8月21日 21時) (レス) id: a7517d1b2b (このIDを非表示/違反報告)
杏子(プロフ) - めぐさん» めぐさん、大好きと言っていただけたことも、幸せだと感じていただけたことも、とっっても嬉しいです。数ある作品の中から見つけていただいて、最後まで読んでくださっためぐさんもお疲れ様でした！ありがとうございました！ (2021年8月21日 21時) (レス) id: a7517d1b2b (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - まずは完結おめでとうございます。終わってしまった、、とちょっと複雑だけど幸せな気持ちです。更新されるたびにいつもすぐ読みにきていました。大好きなお話しでした。二ヶ月半ありがとうございました。 (2021年8月21日 6時) (レス) id: 5f09612a30 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - 大好きなお話で、読んでて幸せでした！！完結おつかれさまでした！！♪ (2021年8月20日 20時) (レス) id: 19a0d7c3e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏子
| 作成日時：2021年6月28日 16時
