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ごめんねという申し訳ない思いとともに、そんなに私のことを考えていてくれたんだなと考えれば目の前の彼が愛おしくてたまらない。つい数時間前まで高熱が出ていたことなんてすっかり忘れてしまっていて。
赤みを帯びたその薄い唇に吸い寄せられるようにして自分のものを重ねようと、目を閉じる。すると思っていた感触とは違ったものを感じ、目を開けると私と佐久間の顔の間には彼の手のひらが一枚挟まれていた。私が唇で触れたのは、佐久間の手のひらだったらしい。
「だーめ」
「……なんで、」
「病み上がりでしょ？俺に風邪うつるとかは別にいいんだけど、ちゅーしたら止まんなくなっちゃう。流石に今日は抱けないもん。Aの身体に負担かかっちゃうでしょ？」
…何それ狡い。さっきはあんなふうに触れてきたくせに。一度悶々としてしまった昂りの沈め方がわからなかった。私一人で盛り上がって拒否されたことも恥ずかしくて、この場から逃げ出したい思いに駆られる。
佐久間の脚の上から降りて、隣に腰を下ろした。
「やっぱり佐久間は意地悪だわ…」
「なぁんでよ！俺だってそりゃシたいよ？風呂で裸見せられて抱けないとか、まぁじで生殺しだから！」
「……」
「なにAちゃん、そんなにシたかったの？」
嬉しそうにニヤつく佐久間を見て、私は墓穴を掘っていることに気付いた。喋れば喋るほど佐久間の思うツボなんだって。赤面した顔を見られたくなくてそっぽを向くと、すかさず後ろから佐久間に抱き寄せられる。
耳元や首筋にちゅ、ちゅ、とキスが降ってくれば素直な身体が反応してびくんと揺れた。
「ちゃんと体力戻ったらね？いーっぱい抱いてあげるから。もう要らないって言っても聞いてあげないからね？」
低い声でそんなことを囁かれれば、私の身体はもっともっと佐久間を欲しくなってしまって。それこそ生殺しだ。
今日一日心配をかけてしまったことに対する仕返しのつもりなのかな、なんて唯一冷静さを保てている頭でぼんやり考えていた。
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すの担 - 完結おめでとうございます！ﾞ(´∀`)また何かの機会で読ませていただけたら光栄です。これからも頑張ってください！応援してます！！！ (2022年4月8日 8時) (
レス) @page49 id: 20b86a31c8 (このIDを非表示/違反報告)
杏子(プロフ) - ゆさん» 二ヶ月半もの間お付き合いいただき、本当にありがとうございました！正直私も少しだけ寂しい気持ちがありますが、また次の作品を書くために胸を高鳴らせています！またお目に触れることがありましたら是非、よろしくお願いいたします！ (2021年8月21日 21時) (レス) id: a7517d1b2b (このIDを非表示/違反報告)
杏子(プロフ) - めぐさん» めぐさん、大好きと言っていただけたことも、幸せだと感じていただけたことも、とっっても嬉しいです。数ある作品の中から見つけていただいて、最後まで読んでくださっためぐさんもお疲れ様でした！ありがとうございました！ (2021年8月21日 21時) (レス) id: a7517d1b2b (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - まずは完結おめでとうございます。終わってしまった、、とちょっと複雑だけど幸せな気持ちです。更新されるたびにいつもすぐ読みにきていました。大好きなお話しでした。二ヶ月半ありがとうございました。 (2021年8月21日 6時) (レス) id: 5f09612a30 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - 大好きなお話で、読んでて幸せでした！！完結おつかれさまでした！！♪ (2021年8月20日 20時) (レス) id: 19a0d7c3e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏子
| 作成日時：2021年6月28日 16時
