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「ほんっっとに美味しかった…」
「でしょー？Aにも食べさせてあげたかったんだよねぇ」
「ありがとう…もうね、人生で食べたお寿司の中で一番！」
「にゃはは、良かったぁ」
佐久間に連れて行ってもらった回らないお寿司屋さんでは、ペアリングで食事に合うお酒も出してくれた。そもそも私は回らないお寿司屋さんに行ったことも初めてで緊張していたから、手慣れた様子の佐久間に驚いた。
佐久間は何度か社長に連れてきてもらってこのお店を知り、個人的に来たのは両親を連れた一回きりらしい。そう聞いて少しほっとする自分もいた。
最寄駅から電車に乗って数分間、佐久間の家がある駅で降車した。
普段飲み慣れていない日本酒を頂いたから顔が火照る。佐久間はあまり飲んでいないからいつもと変わらぬ様子だ。繋いでいる手のひらも佐久間は普通なのに私だけ異様に温度が高いような気がして恥ずかしい。
「うちまで15分くらいだけど歩ける？」
「うん、歩こ！涼しくて気持ちいいし」
「おっけぇー」
駅から佐久間の住むマンションまでの道のりは人通りがそこそこある。そんな中手を繋いで歩くのはなんとなく背徳感があってより一層胸をどきどきさせた。
向かいから歩いてくる人がいるとぐっと力を込めて引き寄せてくれる仕草も、普段じゃ見られない佐久間でかっこよかった。
部屋に着いてドアを開けてくれた彼に先導され、玄関に入る。
「お邪魔します」
「あーい。とりあえず風呂いれてくるわ」
「ありがと」
帰った途端お風呂の準備をしたりそそくさと動き回る佐久間に感心する。私ならまずソファーに座ってだらーんとしちゃうのになって。現に今も、お酒が入ってるからかちょっと休みたい気持ちだ。申し訳ないなと思いつつ、動き回る佐久間を尻目にソファーに腰掛けさせてもらった。
.
「A、おーい、Aちゃーん」
………佐久間が呼ぶ声がする。重い瞼を薄く開くと部屋の灯りが眩しくて目が痛い……。
「あっ、え、あ、ごめん！寝てたっ……」
「んふふ、眠そー(笑)風呂沸いてるから入っておいで」
「ごめん…ありがと」
佐久間はもう既にシャワーを浴びたようで髪の毛が濡れていた。どれくらい寝てしまったんだろうと時計を見るとだいたい30分というところだろうか。申し訳ない気持ちと恥ずかしい気持ちとが溢れ、逃げるようにしてお風呂場へと向かった。
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すの担 - 完結おめでとうございます！ﾞ(´∀`)また何かの機会で読ませていただけたら光栄です。これからも頑張ってください！応援してます！！！ (2022年4月8日 8時) (
レス) @page49 id: 20b86a31c8 (このIDを非表示/違反報告)
杏子(プロフ) - ゆさん» 二ヶ月半もの間お付き合いいただき、本当にありがとうございました！正直私も少しだけ寂しい気持ちがありますが、また次の作品を書くために胸を高鳴らせています！またお目に触れることがありましたら是非、よろしくお願いいたします！ (2021年8月21日 21時) (レス) id: a7517d1b2b (このIDを非表示/違反報告)
杏子(プロフ) - めぐさん» めぐさん、大好きと言っていただけたことも、幸せだと感じていただけたことも、とっっても嬉しいです。数ある作品の中から見つけていただいて、最後まで読んでくださっためぐさんもお疲れ様でした！ありがとうございました！ (2021年8月21日 21時) (レス) id: a7517d1b2b (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - まずは完結おめでとうございます。終わってしまった、、とちょっと複雑だけど幸せな気持ちです。更新されるたびにいつもすぐ読みにきていました。大好きなお話しでした。二ヶ月半ありがとうございました。 (2021年8月21日 6時) (レス) id: 5f09612a30 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - 大好きなお話で、読んでて幸せでした！！完結おつかれさまでした！！♪ (2021年8月20日 20時) (レス) id: 19a0d7c3e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏子
| 作成日時：2021年6月28日 16時
