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(岩本side)
「今頃ユメちゃんと……はぁ、」
「まだ分かんないっしょ？二人で行ってるとも限んねーじゃん」
「きっと二人です。…あ、でもそれって浮気ですよね？！」
二人で飯に行くだけで浮気というのは大袈裟な気がするし、だとしたら今君も同じことしてるよ、と言いかけたその言葉をグッと飲み込んだ。
疲れていたのかビール二杯だけで出来上がってしまったAちゃんは、佐久間と喧嘩をしたという経緯からつい先程の出来事まで小細かに話してくれた。
終始目が潤んでいるし下唇をむっと突き出していて今にもワーっと泣き出してしまいそうだ。
「私、素直じゃないから…かわいくないんです」
「んなことないよ」
「佐久間は女の子らしくて素直でキラキラしているような子が好きなんです。ほら、私ってキャピキャピって雰囲気じゃないじゃないですか、むしろ真逆というか…」
悲痛に歪めた顔を必死に隠しながら、なりきれていない笑顔を貼り付けている姿が痛々しい。さらに、彼女にこんな顔をさせている佐久間に対する苛立ちすらも覚え始めた。
「Aちゃんはかわいいよ。女の子らしいかどうかってか……Aちゃんは女の子だから。こうして俺に喋ってくれてるとこ見ると、素直だなぁって思うし」
きょとん、とした表情で俺を見たかと思うと次第にぶわぁっと溢れてきた涙が両頬を伝った。
「もう、やだぁ…」
泣き顔を隠すようにテーブルに突っ伏す。
あーぁ、ついに泣いちゃったか。なんて声をかけようかなと考えを巡らせていると、突っ伏した顔がその体勢のままふとこっちを向いた。
え……寝てる。閉じた瞼から生える長いまつ毛は涙で濡れている。すーすーと小さく聴こえる寝息からはどこか安心感のようなものも感じ取られ、つい先程まで荒れていた彼女とは結びつかない落ち着いた寝顔だった。
どうすっかな。自分の彼女なら背負ってでもタクシーに乗せて自宅に連れて帰る一択だけれど、今回はそういうわけにもいかない。
好きな女の子の隙ありまくりの姿を前にどうしたらいいものかと悩んでいたところ、タイミングよく彼女のスマホがぶるっと震えた。
画面に表示された名前を見て迷わず通話ボタンを押す。
『A？あのさ俺、』
「ごめん、俺営業部の岩本」
『………は？』
スマホから聴こえるその声からは怒りを感じた。
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すの担 - 完結おめでとうございます！ﾞ(´∀`)また何かの機会で読ませていただけたら光栄です。これからも頑張ってください！応援してます！！！ (2022年4月8日 8時) (
レス) @page49 id: 20b86a31c8 (このIDを非表示/違反報告)
杏子(プロフ) - ゆさん» 二ヶ月半もの間お付き合いいただき、本当にありがとうございました！正直私も少しだけ寂しい気持ちがありますが、また次の作品を書くために胸を高鳴らせています！またお目に触れることがありましたら是非、よろしくお願いいたします！ (2021年8月21日 21時) (レス) id: a7517d1b2b (このIDを非表示/違反報告)
杏子(プロフ) - めぐさん» めぐさん、大好きと言っていただけたことも、幸せだと感じていただけたことも、とっっても嬉しいです。数ある作品の中から見つけていただいて、最後まで読んでくださっためぐさんもお疲れ様でした！ありがとうございました！ (2021年8月21日 21時) (レス) id: a7517d1b2b (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - まずは完結おめでとうございます。終わってしまった、、とちょっと複雑だけど幸せな気持ちです。更新されるたびにいつもすぐ読みにきていました。大好きなお話しでした。二ヶ月半ありがとうございました。 (2021年8月21日 6時) (レス) id: 5f09612a30 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - 大好きなお話で、読んでて幸せでした！！完結おつかれさまでした！！♪ (2021年8月20日 20時) (レス) id: 19a0d7c3e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏子
| 作成日時：2021年6月28日 16時
