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憂鬱だ。
休み明けの出勤はそもそも憂鬱なものだけれど、今日ばかりはその度合いも理由も普段とは違っている。
私が出勤したときには佐久間はもうすでに席にいて、「おはようございまーす」と言いながら席に着いたものの佐久間からの返答はなく周りにいる他の同僚の声がちらほらと聞こえただけだった。
こういう時、社内恋愛って心底面倒だなと思ってしまう。
佐久間に聞けば早いだろうなということがあっても躊躇ってしまい、結局自分で調べるから時間がかかる。同じ会議に出席した際も佐久間の意見にはなんとなく反発心を抱いてしまう。
だったら早く仲直りしろよと目黒に言われてしまいそうだけれど、それができたら世の中のカップルはきっと苦労していない。
結局、佐久間とは目を合わすことも言葉を交わすこともないまま定時を迎えてしまった。正直言い合いをしたときの怒りなんてもうとっくになくなっているし、あるのは無駄なプライドだけ。
隣の席をちらりと盗み見ると佐久間は帰る支度を始めていた。
このままじゃ、仲直りをするきっかけを見つけられないまま時間ばかり過ぎていってしまう。
だから、意を決して佐久間に声をかけようとしたときだった。
「佐久間さーん。先降りてエントランスで待ってますね」
「あいよぉー」
彼女は私たちより二つ下の後輩のユメちゃんだ。
佐久間によく懐いていて、佐久間も彼女のことを可愛がっている。その話し方や見た目などが如何にも佐久間の好きそうな女の子らしい雰囲気なのだ。
心の中に黒い感情が渦巻いてもやもやが広がっていく。
「何？」
ついぼーっと見つめてしまっていたらしく、それに気付いた佐久間は私に冷たく言い放った。さっきユメちゃんにかけていた「あいよぉー」なんて甘ったるい喋り方とは大違いだ。
「いや別に、」
「…そ」
それだけ口にした佐久間は私のことなんて気にする様子もなく早々に帰ってしまった。
ユメちゃんと二人で食事に行くのだろうか。私も目黒と二人で飲みにいったりしているから「行かないで」なんて口が裂けても言えないけれど、あの子と二人では行かないで欲しいと思ってしまった。
佐久間から誘ったのかな、なんて考え始めるともう何も手が付かなくなってしまった。
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すの担 - 完結おめでとうございます！ﾞ(´∀`)また何かの機会で読ませていただけたら光栄です。これからも頑張ってください！応援してます！！！ (2022年4月8日 8時) (
レス) @page49 id: 20b86a31c8 (このIDを非表示/違反報告)
杏子(プロフ) - ゆさん» 二ヶ月半もの間お付き合いいただき、本当にありがとうございました！正直私も少しだけ寂しい気持ちがありますが、また次の作品を書くために胸を高鳴らせています！またお目に触れることがありましたら是非、よろしくお願いいたします！ (2021年8月21日 21時) (レス) id: a7517d1b2b (このIDを非表示/違反報告)
杏子(プロフ) - めぐさん» めぐさん、大好きと言っていただけたことも、幸せだと感じていただけたことも、とっっても嬉しいです。数ある作品の中から見つけていただいて、最後まで読んでくださっためぐさんもお疲れ様でした！ありがとうございました！ (2021年8月21日 21時) (レス) id: a7517d1b2b (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - まずは完結おめでとうございます。終わってしまった、、とちょっと複雑だけど幸せな気持ちです。更新されるたびにいつもすぐ読みにきていました。大好きなお話しでした。二ヶ月半ありがとうございました。 (2021年8月21日 6時) (レス) id: 5f09612a30 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - 大好きなお話で、読んでて幸せでした！！完結おつかれさまでした！！♪ (2021年8月20日 20時) (レス) id: 19a0d7c3e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏子
| 作成日時：2021年6月28日 16時
