第七十八話 ページ35
side小織
退場後、リカバリーガールの元へと運ばれた芦戸ちゃんの容態を確認してから、
特に当ても無くフラフラと歩いていた処、控え室の方から話し合う三人の声が聞こえて来た。
緑谷くん、飯田くん、麗日ちゃんと思われ…聞き耳を立てる心算は無かったが、
そうか、次戦は勝己と麗日ちゃんか…と思い乍
通りすがりに少しだけ彼らの会話を耳に入れてしまった
飯田「しかしまァ、さすがに爆豪くんも女性相手に全力で爆発は＿＿＿」
緑谷「するね。……皆、夢の為にここで一番になろうとしてる。
かっちゃんでなくとも、手加減なんて考えないよ…… ______」
“手加減なんて考えないよ＿＿＿”
聞こえて来た言葉が、自分に言われている様で。
…私には中々に痛烈な一言だ、申し訳なく思う
人使にはサポート向きの個性だ、判り易く売りに出してから試合を降りる。と云ったものの
実際の私の個性や異能を知る一部の生徒や教師陣からすれば、
手を抜いている風に思われてしまうだろうなと考える
先の戦いで見せたことと云えば、個性が効いていなかった場面と
重力操作……は、異能なので隠していた為、体術で制圧した事になっている。
「これじゃァサポート向きでは無く、
バトル向きなタフネス系に見えただろうな……って、あれ？」
なんて考え事をしている内に、大分遠くまで歩いてしまった様だ
というよりも裏口付近のブースに到着した。
この場所は警護に当って呉れているヒーローの休憩場のような処だと先生から聞いていた。
見渡せば数人のヒーロー達が腰かけ、各々の時間を過ごしているのが見られた。
??「おい、此処は生徒の来るような場所では無いぞ。早く戻れ」
特にこの場所には用も無く着いて仕舞い、立ち尽くし呆けていたら後ろから声を掛けられた。
私に声を掛けたのは190cm程の背丈の、眼鏡をかけた男性だった
「済まないね、考え事をしていたらこんな処まで…直ぐ戻るとも＿＿＿…どうかしたのかい？」
返答の最中、その彼に突然手首を掴まれた。
「生徒へ向ける形相では無いが………はて、何処かでお会いしたかな？」
??「惚けるな。貴様は先程の戦いで＿＿＿」
「…其処から裏口へ出られる。積もる話は外でしようじゃァないか」
……今日は佳く人と話すなァ。
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (3月25日 1時) (
レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
ンフフ - ボクは占いツクールで読んだものの中で一番これが好きです！更新頑張って下さい！ (2022年6月21日 22時) (レス) @page45 id: 23150a6704 (このIDを非表示/違反報告)
明理(プロフ) - 終わ…？！え…？続きないんですか…？？こんなにもいいところなのに…？？？面白かったです！ (2022年5月9日 17時) (レス) @page49 id: 0be17a4bd3 (このIDを非表示/違反報告)
可燃物 - はじめまして!一気読みしてしまいました!すごい面白いです!更新無理せず頑張ってください! (2021年9月19日 23時) (レス) id: 3af77494df (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです！ (2021年8月24日 22時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：筰(さく | 作成日時：2020年6月26日 21時
