第三十話 ページ33
side小織
車から降り、私は一礼した
首領がこちらを見つめ、一言
森｢それが君の答えかね｣
私は迷わず｢はい｣、と答える。
すると首領は
｢その言葉が聞けたのが何よりの収穫だ｣と云って笑った
森｢ヴィランに襲撃を受けたそうだね
私の言葉は覚えているかい？｣
忘れる筈が無い
ヨコハマで生きた事は、こちらで大きな武器となる
｢“危害を加える敵には徹底反撃を ”｣
森｢よろしい。では最後に一つ、
ポートマフィアは唯一無二の君の実家だ、何時でも帰っておいで｣
応援しているよ、という義父なりの、組織の長としての最大の声援だった
家(ポートマフィア)を飛び出した親不孝者だ、などと云われず、背中を押してくれた
それだけで、胸が一杯になる
私は首領の言葉に返事をせず、ただ
見えなくなるまでずっと、離れていく車に深く頭を下げていた
｢ねェ織田作、私は
_____________幸せ者だね｣
______________________________
翌日、1-A教室前。
｢ふふ、まるで包帯男(ミイラ)だね相澤先生。ヨロヨロじゃないか｣
相澤｢余計だ小織、あと大人しく待ってろ
呼んだら入れ｣
｢了解｣
超早急な手続きの元、翌日からヒーロー科に編入となった。
飯田｢皆ーーーー！朝のHRが始まる
席につけーーーー！！｣
瀬呂｢ついてるよ ついてねーのおめーだけだ｣
相澤｢お早う｣
生徒達｢相澤先生復帰早ええええ！！！｣
飯田｢先生、無事だったのですね！！｣
麗日｢無事言うんかなぁアレ……｣
何とも賑やかなクラスだ、1-Cとえらく違うな
皆、ヒーローを志す者として、危険を共にした者として結束がついたのだろうか
……初めは、｢年相応を知りたい｣と云いマフィアを飛び出し、
2年半、身を隠した。
過去を洗った後、平穏を求めた私は
家族で暮らせる大きさの二階建の一軒家を購入し、1人穏やかな暮らしを知る
15歳になるにあたり、高校進学の年齢になった私は
当初の通り“ 年相応”に学校生活を送る事にした。
これが大まかな、ここ四年の間での出来事。
時と勘に身を任せた結果、普通科からヒーロー科へ。余り例は少ないそうで。
少し、楽しく思えてきたり。何て
_____相澤｢入れ｣
嗚呼、もう呼ばれてしまった
｢やァ、先日振りだね皆
普通科から編入した小織Aだ。気軽に接してくれ給え｣
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筰(さく(プロフ) - mさん» 主人公の時系列を探偵社に所属した太宰さんに合わせているので、いつか必ず出す予定です！ありがとうございます、頑張りますね (2020年6月13日 13時) (
レス) id: b67efb4444 (このIDを非表示/違反報告)
m - 面白いです！太宰さんが好きなのでいつか出てきてくれると嬉しいです！頑張って下さい！ (2020年6月13日 11時) (レス) id: 4054b1e03d (このIDを非表示/違反報告)
筰(さく(プロフ) - 零さん» ありがとうございます、頑張っちゃいます (2020年6月12日 23時) (レス) id: b67efb4444 (このIDを非表示/違反報告)
筰(さく(プロフ) - こおりさん» ありがとうございます、恐縮です(・・;) (2020年6月12日 23時) (レス) id: b67efb4444 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - すごい面白いです！！更新頑張ってください！！！ (2020年6月12日 22時) (レス) id: fb24472eb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：筰(さく | 作成日時：2020年6月8日 21時
