自己顕示欲 ページ16
あの時、うちの店で取材したことが、記事になったらしく、いらないのに、その雑誌が、出版社から送られてきた。
「嘘ばっか並べやがって、捨てちゃえ。」
それでも一応その記事を読んで言ったけいたん。
読み終わったその雑誌を、拾い上げて読んでみると…
働くママ
独身の頃の趣味でもあった、海外旅行で揃えた海外土産の小物たちがきっかけの夢の店
主人の理解と、息子のお留守番のおかげです。
そこからもやはり真実は書いてなかった。
古紙回収で出す雑誌の山にその雑誌を重ねてため息をついた。
「何がしたいんだろうね。」
あれから一度も来たことはない。
来るなら雑誌が出た今日かな…。」
ランチタイムのカフェ黒板を店の外に出した。
待ってたかのように入ってきたのは、哲也くん。
「いらっしゃいませ。
珍しいね。」
いても来てくれるなら夜だから。
「これ、見たからさ。
手が空いたら、啓司いいかな？」
ランチを頼んでから持ってきた雑誌を見せた。
「その本、買ったの？
買わなくてもうちにあったのに。」
「買わないよ。
育児雑誌だもん、俺いらないし。
あの女、商店街の飲食店に配ったんだよ。」
(ﾟДﾟ)ﾊｧ?
どこまで自己顕示欲が強いんだろう…。
開いた口が塞がらない。
「顎外れるぞ。」
言いながら、ランチの生姜焼きを哲也君に出しつつ、私と変わったけいたん。
それでも気になって、また誰もいない店の中、二人の話を聞いてた。
「ここの店だろ？
なんで？」
背景で、商店街の人ならすぐにうちの店だとわかるだろう。
「来たこともないのにひとりでランチに来てさ、流れで。
まぁ、それが最初からの狙いだったんだろうけどな。」
けいたんは不満を顔に貼り付けてる。
「見たか？ここ。
幼馴染の旦那様がシェフの素敵な店にはよくランチに行く。
だとさ。」
幼馴染なんかじゃないのに…。
やめて欲しい(-_-;)
幼馴染っていうのは、みおと月子みたいなのを言うのに。
「なぁ、これ、自腹で配ってんのか？」
「知らねーけど、郵送できたからさ。
そしたら、いろんな店の人が連絡してきて、受け取っていいのか、どうさせてもらえばって。」
哲也くんは商店街の若手代表みたいなもの…先日の会議でのこともあって、みなさんかけてきたんだろうな…。
「そしたらどうも、飲食店に配ってるってのがわかってきてさ。
月子の所や、愁平君の店には来てなくて、臣の店には来てた。
要は、客が本を読むようなところに送りつけてる。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 49人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みお(プロフ) - 将ちゃま男らしいっす(^_^*) これ以上の波風は立てたら気まずい空気になっちゃうから、堪えてね。 隆二はすんなり引かんやろうな。（ーー；） まぁ男気は持ってるから小狡い仕掛けはせんやろし、できんやろ(爆) (2020年4月1日 0時) (
レス) id: e2d17f76d5 (このIDを非表示/違反報告)
黒木蓮(Kuroki･Len)(プロフ) - 皆、ありがとう(はあと) (^з^)-☆ ﾁｭｯ (2020年3月31日 22時) (レス) id: 6a7a2c1ba4 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - つくよみさん» 将ちゃまと月子も入ってんに決まってるやん*\(^o^)/* ４人でワンセット(爆)(*ﾟ▽ﾟ*) (2020年3月31日 22時) (レス) id: e2d17f76d5 (このIDを非表示/違反報告)
つくよみ(プロフ) - みおさん» 愁達の達に私も入ってるんかしら？個別でも用意するよ！お姉ちゃんだからね(*^^*) (2020年3月31日 22時) (レス) id: 582338d1af (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - ねえ〜達もあちゅいあちゅい(笑) ベビちゃん用品って色んなの揃ってて迷う〜ヽ(´o｀； ママとねえ〜は無駄の無い買い物で尊敬です。(*^▽^*) みおからもプレゼントするんで欲しいの選んでね。 愁達からも徴収するからお高いのでも大丈夫よん*\(^o^)/* (2020年3月31日 21時) (レス) id: e2d17f76d5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：月詠 | 作成日時：2020年3月23日 2時
