竜は密やかに怒る ページ32
哲也兄様が居なくなった後、気不味い空気。
「Aさん、お話が
わかりかねます。
お話を詳しく聞かないと、哲也の言ってた意味を履き違えても困るので。」
橘の兄様の声も冷たい。
竜はそれぞれ怒ると怖い。
普段とことん優しい分
恐怖は倍増する。
アキラ兄様は滅多にない怒りを表に出したとき。
哲也兄様はさっきみたいにきれいなお顔で微笑んだとき。
将兄は鋭い瞳に力が溢れたとき。
今ここにいる橘の兄様は、低くなる声と無表情。
どなたもそうなったときは誰にも勝てない。
竜の怖さを思い知る。
「Aこないだ啓司が来た時、何があったの?
あの日は確かお前が体調崩して早く戻りたい
って言ったよね？
オレ、何があった？
どうした？
聞いたよね？
なんで言わなかった？」
「言えない…兄様には
１番知られたく無かった。
哲也兄様の言うように
初めては兄様が良かった。
だけど兄様はあの日からひたすらに心の中にとどめて…。
その心を乱したくなくて、でも淋しくて…
ずるいから何も言わずに、明日も会いたいから、明日も兄様の腕の中にいたいから…
Aの目には涙が溢れ、さらにその目から大粒の涙がぽたぽたと落ちた。
「A…ごめん。」
これから俺たちはどれほどの時間自分の心に嘘をつくのか。
なんの保証もない俺の言葉を、信じてまてなんて…待つ方がどれだけ
つらいんだろう。
どれだけ長いだろう。
Aの涙は嗚咽にかわり、体を震わせて泣いてる。
「A部屋に戻ろ。
ごめんな。ちゃんと話そ。
オレにも聞かせて。」
Aを抱きあげて部屋に…
「俺の部屋にしよ。」
初めて入った兄様の部屋。
ベッドがあって机があるだけのシンプルな部屋。
「寝に帰るだけだからな。」
「アキラ兄様のお部屋に…」
「かえって落ち着かない。
隣にはAがいるし。」
「私の隣はお嫌なの？」
「違う、これでも必死で押さえてるんだ。
Aのこと欲しい気持ち。」
「哲也の言ってた話がオレにもわかるように話して。」
「怒らないで聞いてくれる？」
「うん、聞くよ。」
「こないだの啓司さんがきた日にね、兄様がお電話してるときにね、お話して笑ってたら…啓司さんがかわいいなって軽く…ほんとに軽くキスしたの。
啓司さんにしたらきっと、とるに足らないものだったと思うの、でも私には…」
ホントは怒りを抑えるのに必死だった。
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ユキ(プロフ) - 山本健二郎さんって山下健二郎さんですよね(・・;)訂正お願いしますね (2018年7月28日 17時) (
レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 健ちゃん何を考えてるのかな('_'?)今日電車も晩から台風接近の為警戒するみたい( ＞Д＜；) (2018年7月28日 17時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
つくよみ(プロフ) - 幸せな夢をみてますね(*´艸｀*) そうそう台風お互い気をつけて過ごそうね。変な進路だから怖いよね。私も哲也さんに守られたい(〃∇〃) (2018年7月27日 20時) (レス) id: 7e9a94b865 (このIDを非表示/違反報告)
つくよみ(プロフ) - 雪月花さん» 見開き哲也さん…私もできませんでした。悲しい(TдT）最近篤志さんの後ろに映るケンチさんが色っぽい(〃∇〃) がんちゃんは今考えてることあります。うふ。 (2018年7月27日 20時) (レス) id: 7e9a94b865 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - あっ何か岩ちゃんがね俺が守ってやるって抱きしめられる夢も見たよ私三代目のライブ観に行ってから時々夢見ます(*^^*)明日から大雨と台風接近が来るからつくよみさんも気を付けて下さいね(*>ω<*) (2018年7月27日 19時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月詠 | 作成日時：2018年7月16日 18時
