アキラ兄様は知ってる ページ27
明日は
啓司さんとネスさん
が来る日。
お庭でお願いしたいこと…
考えながら縁側で庭を見てると
「腕はいいよね、庭師」
アキラ兄様がきて車椅子の
隣に座った。
「ガキの頃よくここ走って
怒られたな。」
「兄様達は屋敷中が遊び場
だったものね。」
「あのな、A
親父やオレがこんなに心配
するのはさ、母様のこと
思い出すからなんだよ。」
母様のこと…？
「お前最近母様に行き映しでさ。
考え方や心まで似てきて…」
「そんなに似てる？」
兄様は頷いた。
「だから同じような人生を
歩ませるのは辛いから…」
母さまの人生？
「母様にはさ…。」
アキラ兄様はご存知なんだ…
「父様の他に大切な方が。」
「お前…知ってたのか？」
私は黙って頷いた。
「なくなる前ずっと母様に
ついてたから…なんとなくね。」
「兄様達はみんな知ってるの？」
「オレと哲也は確実に。
将吉はなんとなく感じてたな。」
「その方、こちら側の方じゃ
ないのね。」
「母様が父様と結婚する前、
爺様がこの家建て直す時のさ
設計を担当した男の人なんだ。」
「母様と…」
「母様もお前以上に外との
接触がなかったらしくて
新しい風みたいのに
憧れたんだな。」
「あちらの方も母様を？」
「ん、だからその人はさ
母様をここからというか
かの世界からつれだして
ふたりで生きようとしたんだ。」
母様幸せね。
そんな風に愛されたなんて…。
「でも、お祖父様が…」
「そう、この組織に逆らって
しかもあちらの世界の人間が
３日ともたないだろ？」
お祖父様ならそうでしょうね。
「母様を連れ戻した。」
兄様は車椅子のストッバーを
外し自分の方へ私を向かせた。
「母様が外で
生きられると思う？」
「わからない、やってみないと。
出来ないように育てたのよ。
ただ優しくて笑ってる
お人形さんみたいに。」
「Aもそう思ってる？」
「私は…わからないけど
兄様たちがいてくれたし、
あちら側に憧れなかった。
でもそれも父様の…。」
「親父はその頃母さまの
婚約者だったんだ。」
父様もお辛かったのね…。
「でも親父はずっと母様を
一番大切に思ってた。だから
その方が亡くなって、
家に戻ってきた母様を
受け入れて。」
「その方どうして
亡くなったの？まさか…」
「母様を守ったって聞いてる。」
「母様を…守った…。」
「そんなの…父様勝てない…。」
「でも感謝はしてた。
だから母様は自分の気持ちは
押し殺して…」
「残酷な…どちらも不幸な…」
「だからなんだよ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 166人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「EXILETRIBE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユキ(プロフ) - 山本健二郎さんって山下健二郎さんですよね(・・;)訂正お願いしますね (2018年7月28日 17時) (
レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 健ちゃん何を考えてるのかな('_'?)今日電車も晩から台風接近の為警戒するみたい( ＞Д＜；) (2018年7月28日 17時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
つくよみ(プロフ) - 幸せな夢をみてますね(*´艸｀*) そうそう台風お互い気をつけて過ごそうね。変な進路だから怖いよね。私も哲也さんに守られたい(〃∇〃) (2018年7月27日 20時) (レス) id: 7e9a94b865 (このIDを非表示/違反報告)
つくよみ(プロフ) - 雪月花さん» 見開き哲也さん…私もできませんでした。悲しい(TдT）最近篤志さんの後ろに映るケンチさんが色っぽい(〃∇〃) がんちゃんは今考えてることあります。うふ。 (2018年7月27日 20時) (レス) id: 7e9a94b865 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - あっ何か岩ちゃんがね俺が守ってやるって抱きしめられる夢も見たよ私三代目のライブ観に行ってから時々夢見ます(*^^*)明日から大雨と台風接近が来るからつくよみさんも気を付けて下さいね(*>ω<*) (2018年7月27日 19時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：月詠 | 作成日時：2018年7月16日 18時
