それでもお兄ちゃん 4

時間がない ページ43

次の日から、愁平君はみおちゃんを連れて我が家へ来るようになった。
男は事務所で警察が来たときの対応や答えるときの言葉などを話し、新規に計画してる事業のこと、それはどうするのか等話した。

姉妹は楽しそうに色々話したり、昼には食事を一緒に作ったり、午後からは絵美ちゃんや雪花ちゃん、陽姉さんが加わり子どもたちも来るようになった。
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なんだよ、あの集団。
月子ちゃんに会えないじゃん。
あそこは何かと集まるんだよね。
ほんとに厄介。

でもまぁ、今回は如月とかいう女が役に立たなくてもそれほどアホじゃなくて良かった。
なんでもベラベラ話されたらたまんないからね。
イケメン会計士さんは今はやましいことはないし、月子ちゃんオンリーなんだね…つまんないの。
力ずくで行くしかないかなぁ。
僕もいつまで自由にしていられるかわかんないからね。
それに、連れてきてすぐに優しくしてくれるわけじゃないし…。
お利口さんになるまでは教えてあげないとだからそれなりに時間はかかるんだよね。

ずっと見てて見つけた月子ちゃんのひとり時間は、旦那が風呂に入る時。
必ず月子ちゃんを先に入れるのは倒れたりすると困るから。
で、ベッドに月子ちゃんを休ませてから自分が入るその僅かな時間。

どうやって入り込んで、どうやって声を挙げられずに連れてこれるか、そこだよなぁ…。
旦那が気づけば失敗なわけで…。
厄介になるもんなぁ。

月子ちゃんの弱点は簡単に人を信じちゃうこと。
お人好し。
そこをうまいこと利用して。
もう少しだけ作戦練ろうかな。

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「将吉さんは絶対に手出しちゃだめですよ。」

メイクさんに言われて？

「なんの話？」

「クスリ。噂になってるでしょ？
あの岩田グループが扱うのがとてもいいって話。」

「あぁ。マジなんかな？
この世界じゃよくある話かもだけど、周り全くないよ。」

「ここまで噂か広がってくると、麻取も動かざるを得ないとか言われてるんです。」

「へぇ。なんか怖いね。
俺ヘタレだからそういうのだめだわ。」

「それに関してはヘタレのがいいですよ。
いつ大掛かりな摘発あるかもわかんないし。
やってる人は今ビクビクしてると思いますよ。
前髪どおします？」

「上げちゃって。」

「はぁい。」

一斉摘発か…。
マジな話なら岩田は終わりだな…。
婆様、知ってたな。
ケンチ君にも知らせとこ。
月姉気をつけてもらわないと。

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