狼さん逃亡 ページ42
「質問への答えは変わらない？
ほんとに知らない？」
「少し、知ってる。
実際には会ったことない。」
「妻の方の親戚なんだ。
交流はあまりないけど。」
「岩田家の？
奥さんお嬢様？」
「ううん、大家族の三番目。
優しくて女性らしくて控えめで、俺の全部を許してくれる人。」
「惚気話なら聞かない。
で？私が知っていたら何なの？」
「ホントに会ったことない？
なにか言われたりしてない？」
「・・・・・。してない…。」
「言いたくないなら別にいい。
君が人に言えないような事をしてないならそれでいい。
心配したから…。」
「奥さん悲しむね、いいの？」
「今日の事は妻が言ってくれた。
会って話して来たらって。
だから言いたきゃ言えよ。
帰るね。」
伝票を持つと立ち上がった。
如月は岩田と繋がってる。
それは将吉の言ってたこと絡みかもしれない。
この事が公になれば、岩田の全ての事業は縮小せざるを得ない。
お祖母様は知っていたのかもな…。
だから愁平君を決して傘下に入れなかった。
そして、今後展開を考えてる事は、今度は愁平君の企業の傘下へ。
ただ調べられるのは避けられない。
お祖母様のもとでマスコミに公表されたんだからな…。
ただ会計上やましいことはないし、関係のないことをしっかり言えれば大丈夫。
その対策を愁平君としっかりやらないと。
岩田は切羽詰まって何か仕掛ける。
愁平君とこはみおちゃんが身重だから…。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
「ただいま。」
「おかえりなさい、健一。」
相当心配してたんだな。
久しぶりに抱きついてきた月。
「お仕事行く度これやってるの？」
みおちゃん…母になっても変わらないね。
お兄さん悲しい…。(T_T)
＊
＊
＊
＊
うちに帰ってきて月に聞かれた。
「なんの映画観たの？」
「観なかった。
早く帰りたいからって言ったらすんなりカフェで話してくれた。」
「やっぱり噂は本当？」
「はっきり言ったのは岩田は知ってて、会ったことはない。」
その日の夜、風呂を出るとベッドの上、月が膝を抱えてる。
薬が効き過ぎて眠くなったかな？
「おデート楽しかった？
帰りたくないなって思った？」
きっとこれが月の本音。
「大切なのは月だけ。
思い続けてるのは月だけ。」
だからどんなに苦しくても離れずに来た。
その日、狼さんが1匹逃げ出しました。
俺が月のもとを離れてからずっと閉じ込めてたのに。
やっと夫婦に戻れた気がします。
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つくよみ(プロフ) - よぅさーん( ´ ▽ ` )ﾉありがとです（*^_^*） (2019年4月12日 13時) (
レス) id: 582338d1af (このIDを非表示/違反報告)
y0u（よぅ）(プロフ) - おぉ〜！！月詠さん、誕生日おめでとうございます！！ そして、移行おめでとうございます♪ (2019年4月12日 12時) (レス) id: 689dff7acf (このIDを非表示/違反報告)
つくよみ(プロフ) - 黒木蓮(Kuroki･Len)さん» 絵美たんありがとー( ´ ▽ ` )ﾉ そうね、オイチイモノは楽しみに取っておいて、回復したらご褒美に食べるね（*^_^*） (2019年4月12日 11時) (レス) id: 582338d1af (このIDを非表示/違反報告)
つくよみ(プロフ) - ユキさん» ユキちゃんありがとー( ´ ▽ ` )ﾉ 誕生石ダイヤ、ヴィトン好き♪お金のかかる生き物のようです（笑）（；^ω^） (2019年4月12日 11時) (レス) id: 582338d1af (このIDを非表示/違反報告)
黒木蓮(Kuroki･Len)(プロフ) - 皆様、おはこんち〜 (〃´▽`) (2019年4月12日 11時) (レス) id: 6a7a2c1ba4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月詠 | 作成日時：2019年4月2日 22時
