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マリア様の許し ページ33

「よくその絵見てるね。」

いないと思うと寝室で絵を見上げてる。

「見てるとなんだか落ち着くの。」

「たまには俺も見て。」

なんて言ってみる。

「いつも見てるよ。
健一の横顔も好きなの。
それにお仕事のお部屋にいる時は邪魔したくないし。」

ホントなら窓を開け放して空気を入れたいだろうな。
黒沢の本家はいつもそうして風を通してたもんな。
だからこの家もそうしたくて風の通りとか設計士さんが考えてリノベしてくれたのに。
テラスへの扉は閉ざしたままだ。

「月、話したいことあるんだ。
 ちょっといい?」

リビングのソファに座って手を繋いで言った。

「母さん、出てくるみたいなんだ」

「そうなんだ。」

「今、親父とは別居してたから施設で保護してもらって、ここには来れないようにするから」

「…お父様と健一がそう決めたなら。
だけどお父様はおかわいそうね。
家事とか不得手なんでしょ?
うちに来て頂いたら?」

「優しすぎ。
 俺は二人で暮らしたいの。」

「でも…健一ひとりっ子なんでしょ?
 いいのかなぁ。」

「母さんの管理できないって言うから仕方ないよ。
それも無責任な話だけどな。」

繋いだ手は震えてる。
母への恐怖は記憶と共に戻ってる。
月の肩を抱き寄せた。

「大丈夫、俺達はずっと一緒だ。
 それはもう変わらないんだから。」

「健一はここにいて辛くない?
 こんな私といるの嫌じゃない?」

「一緒にいたくてフランスまで攫ってったの俺だよ。
月といるの嫌なわけない。
月こそ嫌じゃない?」

「健一といたいの。
 笑顔が見たいの。」

「じゃあ、そばにいないと見れないよ。
 月がいないと笑えない。」

だんだんもとの甘えたさんに戻ってるかな。それは嬉しいな。
 
「今以上に気をつけよう。
 みんなにもこのことは話すから。」

敵は二人か三人か。
母親のことも100%安心とは言えない。
日本で月を守るって思ってた以上に大変なことなんだな…。
頑張ろ。

「健一?何考えてるの?」

「月を安心させるにはってね。」

「眉間、シワ寄ってる。
 きれいなお顔がダイナシ。」

「ねぇ月?」

「なぁに?」

「キスしていい?」

「聞いたことないのに〜。
 どうしたの?」
 
「記憶曖昧なまましたくなかったから我慢してたの。」

久々に妻にキスして喜んでる夫って…。
ここだけ聞いたらやばくない?
でももう限界だよ。
だから許して、マリア様。

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設定タグ:EXILE , EXILETHESECOND , 三代目JSoulBrothers   
作品ジャンル:エッセイ/日記
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つくよみ(プロフ) - よぅさーん( ´ ▽ ` )ノありがとです(*^_^*) (2019年4月12日 13時) (レス) id: 582338d1af (このIDを非表示/違反報告)
y0u(よぅ)(プロフ) - おぉ〜!!月詠さん、誕生日おめでとうございます!! そして、移行おめでとうございます♪ (2019年4月12日 12時) (レス) id: 689dff7acf (このIDを非表示/違反報告)
つくよみ(プロフ) - 黒木蓮(Kuroki・Len)さん» 絵美たんありがとー( ´ ▽ ` )ノ そうね、オイチイモノは楽しみに取っておいて、回復したらご褒美に食べるね(*^_^*) (2019年4月12日 11時) (レス) id: 582338d1af (このIDを非表示/違反報告)
つくよみ(プロフ) - ユキさん» ユキちゃんありがとー( ´ ▽ ` )ノ 誕生石ダイヤ、ヴィトン好き♪お金のかかる生き物のようです(笑)(;^ω^) (2019年4月12日 11時) (レス) id: 582338d1af (このIDを非表示/違反報告)
黒木蓮(Kuroki・Len)(プロフ) - 皆様、おはこんち〜 (〃´▽`) (2019年4月12日 11時) (レス) id: 6a7a2c1ba4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月詠 | 作成日時:2019年4月2日 22時

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