それでもお兄ちゃん 4

言いたいことがある 2 ページ4

＊将吉・愛＊

「ケンチ君、俺は怒ってないわけじゃないよ。
だけど、壊れた月姉を治せるのはケンチ君だけだと思う。
それに俺が大事なのは月姉で、だから帰って来てくれてありがと。よろしくね、月姉のこと。
あと、愛ちゃんに謝って。
月姉のことつきっきりで泊り込みで世話してくれたから。」

「将吉、呼びかけてくれたことほんとにありがとう。
お前の大切な姉ちゃんをごめんな。
必ずもとの月に戻すから。
愛ちゃん、ほんとにありがとう、感謝します。」

「私は別に健一さんの為に月ちゃんを看てたわけじゃないから。
でも、そばにいたから毎日色んな月ちゃんを見てきた。
見ていられないくらい可愛そうで痛々しかった。
ホントは許せないくらい怒ってる！
でももう二度とこんなことしないなら許す！」

「愛ちゃん…、ごめんね。
もう二度としないから、見てて。
大切にしていくから。」
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＊愁平・みお＊

「健一さん、黒沢家男子の中の兄弟四人以外の俺たちは、これからも助け合っていく仲じゃないですか。
しかもその中の長男は健一さんですよ、頼みます。
俺もみおもできることは何だってやっていくんで。
月さんを岩田の好きにさせないでくださいよ。」

「愁平君、ありがとな。
岩田の好きにはさせないから。
誰にも好きにはさせないから。」

「胎教に悪いんで静かに話します。
本当は、10倍いや100倍増で聞いて下さい。
月姉の事、長い間一緒にいたならよく知ってますよね？
話合いもなしに届出す女じゃないでしょ？
寂しがりやな姉を、自分がいないとだめな甘えた姫にしておいて捨ててくって何なんですか？
返してくるなら元の月姉に戻して返して！
あと、岩田もだけど将(ΦωΦ)にも気をつけて下さい。
しっかり言っときましたけど、聞いてないから。
それと母親のことは、父親にも逃げずにちゃんとしてもらって 下さい。
調べたりするのもだめ。
刑務所出たら隔離して欲しい！
あとは…月姉のそばにいてあげて。
お願いします。
おかえりなさい、健兄。」

「ただいま、みおちゃん。
あと、二人共ご懐妊おめでとう。
月子のことは誰よりもわかっているのに…ひどいことをしたと反省してる。
これからはずっとそばにいて離れないから。
母親のこともちゃんとしていく。
ほんとにごめん。」

あとは私達二人か。

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