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義理姉と弟 ページ30

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その日は哲也君と二人で月ちゃんに会いにいった。

「珍しい二人だね。
 雪花ちゃんと啓兄は?」

月ちゃんは私達を見ながら言う。

「今日はこの二人なんだ。」

「月ちゃん、あのね。
記憶なんだけど、どの辺まで戻ってるのかなぁ?」

月ちゃんの顔が曇る。

「なんの為?
ケンチの為なんだろ?
そんな脳が疲れることしてると戻る記憶も戻らなくなるぞ。」

哲也君は少し不満げに言った。

月ちゃんは俯いたまましばらく黙ってたけど、そのうち私達の顔を交互に見つめたあと
話しだした。

「あのね…健一に悪くて…。
いつも優しくしてくれて、ここを出て行ってたのを私が記憶がなくなって、みんなが探してくれて戻ってきてくれたのに…私は思い出さないし、更に避けたりしたら健一か居場所に困るでしょ?
なんだかとても可愛そうで。」

「じゃあ健一くんのためなのね?」

聞くと頷いた月ちゃん。

「うん。
多分半分くらいは戻ってる。
その記憶とみんなの会話を組み合わせて話してる。
おかしなこともあるよね?」

「ケンチは俺達より長い時間をお前と過ごしてるんだぞ。
わからないわけ無いだろ?
余計に心配かけるだけだ。」

「月ちゃんの記憶どこまで戻ってるか聞きたいなって思ってね。
たぶんそうだろうって気づいた二人で来たんだよ。」

「そうなんだ。
 哲也はうちのブレイン。
 絵美ちゃんは鋭いとこある。」

「お前とケンチ、お前が高2の夏から付き合ってる。
大学の頃のあいつのことは?」

「昨日少し話したけど…ダメダメさんだったって…。
でもよくはわからなくて…教えて。」

哲也君が月ちゃんが悲しい思いしてたのを話すと

「なーんとなく思い出した。
大学でいろんな女性と遊んでた。
わかってたのに言えなくて、ずっと待ってた気がする。
夏休みとか遊んでもらえて…。」

少し涙した月ちゃんを抱きしめた。

それから哲也くんは月ちゃんの抜けてる記憶を少しずつ話して埋めていく。
フランスのテロのあと病気が悪化してしまったとこまで話してその日は終わりにした。

「月ちゃん?頭痛い?」

「うん。少し休ませて。」

寝室に寝かせて健一さんに伝えた。

「ごめん、わかってたのに…。」

謝る哲也君に健一さんは

「俺が話せばいいんだけど…悪かったな。」

そういった顔は悲しそうだった。


 

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作品ジャンル:エッセイ/日記
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つくよみ(プロフ) - よぅさーん( ´ ▽ ` )ノありがとです(*^_^*) (2019年4月12日 13時) (レス) id: 582338d1af (このIDを非表示/違反報告)
y0u(よぅ)(プロフ) - おぉ〜!!月詠さん、誕生日おめでとうございます!! そして、移行おめでとうございます♪ (2019年4月12日 12時) (レス) id: 689dff7acf (このIDを非表示/違反報告)
つくよみ(プロフ) - 黒木蓮(Kuroki・Len)さん» 絵美たんありがとー( ´ ▽ ` )ノ そうね、オイチイモノは楽しみに取っておいて、回復したらご褒美に食べるね(*^_^*) (2019年4月12日 11時) (レス) id: 582338d1af (このIDを非表示/違反報告)
つくよみ(プロフ) - ユキさん» ユキちゃんありがとー( ´ ▽ ` )ノ 誕生石ダイヤ、ヴィトン好き♪お金のかかる生き物のようです(笑)(;^ω^) (2019年4月12日 11時) (レス) id: 582338d1af (このIDを非表示/違反報告)
黒木蓮(Kuroki・Len)(プロフ) - 皆様、おはこんち〜 (〃´▽`) (2019年4月12日 11時) (レス) id: 6a7a2c1ba4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月詠 | 作成日時:2019年4月2日 22時

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