精一杯の嘘 ページ26
月は大きな怪我はないが精神面での不安から常に誰かの目が必要で、10日ほど入院することになった
目を開けたとき、いたのは哲也と俺。
月は何も言わなかった。
「わかるか？どこか痛いとかは？」
聞いた哲也に少し微笑んで
「うん、哲也に健一さん。
痛いとこは打ち身や筋肉痛だから平気。」
と言った。
それからしばらくして
「哲也…大丈夫だから雪花ちゃんと灯里ちゃんの所へ戻ってあげて。」
と言った。
哲也は俺を見て頷いたあと
「じゃあ、みんなには伝えるからゆっくり寝ろよ。
ここは大丈夫だからな。」
と月の頭を撫でて帰っていった。
「哲也があんなふうに優しいと変な感じだね。」
と笑った。
「月？記憶…」
「戻ってるみたい。
ある意味剛典さんのお陰かも。」
「何もかも？」
「おそらくだけどね。
だからただいま健一。
おかえりなさい。
帰ってきてくれてありがとう。」
そう言って俺の手を握った。
医師によれば、まだ記憶は3〜5割程度しか戻っていないはずだ。
何かの為に戻った部分を利用して完全に戻った自分を演じてるだけだという。
だから変なことを言っても大げさに反応せず、受け流すつもりでと言うことだったのでみんなには伝えた。
「なんの為だ？」
啓司は首を傾げる。
「そんな演技の必要ある？」
ゆきちゃんも不思議そうだ。
でも絵美さんと哲也はわかったみたいで俺を見ていた。
きっと月は俺の為に演じてる。
あのとき一瞬は混乱から俺を避けたけど、自分が俺を避ける事で、俺を傷つけると思ったんだろう。
だから精いっぱいの努力で
記憶が戻った。
だから何もかもわかった。
母親のことも、離婚届のことも気にするなと言ってくれてるんだ。
先生によればかなり疲れることをあえて脳に課してるわけで、眠る前後、疲れがピークに達した時などは混乱して記憶がない状態に
なると聞いた。
その時は休ませるようにと。
10日後、月はその状態で退院した。
みんなはやはりお祝いの宴会を開いてくれた。
「みんなありがとう。
迷惑かけました。
もう大丈夫。」
なんて笑ったけど
「月！それ赤の蓋！
ソースだぞ！」
刺身にソースつけたりしてた。
ここの家は赤がソースで白が醤油。
昔からの決まり。
家に帰ってからも時々やらかしながら、それでも頑張ってくれる月が愛しくて仕方ない。
その夜も一緒で眠れるかと聞いた俺に
「健一のぎゅーがないと寝れない。」
記憶を総動員の愛をくれた。
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つくよみ(プロフ) - よぅさーん( ´ ▽ ` )ﾉありがとです（*^_^*） (2019年4月12日 13時) (
レス) id: 582338d1af (このIDを非表示/違反報告)
y0u（よぅ）(プロフ) - おぉ〜！！月詠さん、誕生日おめでとうございます！！ そして、移行おめでとうございます♪ (2019年4月12日 12時) (レス) id: 689dff7acf (このIDを非表示/違反報告)
つくよみ(プロフ) - 黒木蓮(Kuroki･Len)さん» 絵美たんありがとー( ´ ▽ ` )ﾉ そうね、オイチイモノは楽しみに取っておいて、回復したらご褒美に食べるね（*^_^*） (2019年4月12日 11時) (レス) id: 582338d1af (このIDを非表示/違反報告)
つくよみ(プロフ) - ユキさん» ユキちゃんありがとー( ´ ▽ ` )ﾉ 誕生石ダイヤ、ヴィトン好き♪お金のかかる生き物のようです（笑）（；^ω^） (2019年4月12日 11時) (レス) id: 582338d1af (このIDを非表示/違反報告)
黒木蓮(Kuroki･Len)(プロフ) - 皆様、おはこんち〜 (〃´▽`) (2019年4月12日 11時) (レス) id: 6a7a2c1ba4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月詠 | 作成日時：2019年4月2日 22時
