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この手のやり場 ページ24

岩田の許しを待っていられない。
ドアを開けて奥に進む。

「おい!勝手にひとんち漁るなよ!
 警察呼ぶぞ!」

「ケンチ行け!
 呼ばれて困るのはこいつだ。
 誘拐に軟禁だからな。」

警備の奴らが来て止めようとしたけど振り払って奥に進んだ。
GUEST ROOM のプレートにドアを開けた。
ベッドに月が眠ってる…。
知ってしまったお前は俺にどんな目を向けるの?
抱き上げようとしたところに岩田と良平が争うように部屋に入ってきた。

「月子ちゃん!起きて!
 目を覚ませ!」

岩田の声にゆっくりと月の瞼が開いた。
周りを確認するように見て呼んだのは

「良兄!」

だった。
ベッドをすばやく降りて良平にしがみついた月を良平が抱え上げた。

「怪我はないか?月子。」

良平はそれだけ確認すると

「どけ!」

岩田を蹴ろうとして止められた。
その分俺が殴ってやったけどまだ減らず口。

「お前に助けを求めなかったな。
あんな大事なこと黙ってる旦那を信じろなんて無理だよな?
離婚届のことも教えてあげたから早く提出しろよな。」

思い出すのが辛いことばかり先に知らされてしまったんだね。
君を抱き上げようとした手のやり場に困ってる俺は岩田からみたらどんなに滑稽だったろう…。

**********

良平と外に出ると、愁平君と大樹と哲也が来てた。
三人の乗ってきたワゴンにみんなで乗り込んで病院に向かう。

良平の腕を掴んだまま、ぼんやりどこも見てない月の目からは涙が溢れてた。
そっと拭おうとしたらビクッとしてそれを避けて見開いた目で俺を見る。
哲也がなにかを感じ取って、月の頭を撫でてから涙を拭った。

「病院まで寝てな。」

哲也に言われて月は目を閉じた。
いたたまれなくて、居場所がなくて、君に何をしてあげればいいのかわからなかった。
だけどみんなと約束したから、もう君をおいてどこにも行かないよ。
まだやり直しだとしても、何度でもはじめからやり直そう。

マリア様は僕らに涙を見せてくれた。
それは苦難に向かう人に向けられた涙なんだから。

病院にはみおちゃんが待ってた。

「月姉!怖かったね!
 お泊りさせればよかった。
 気づけなくてごめんね。」

愁君に抱えられるように叫んでた。
そうだ、俺の配慮も足りなかった。
前の日から預ければ良かったんだ。
でも過ぎたことは仕方ない。
これからの課題にすればいい。

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設定タグ:EXILE , EXILETHESECOND , 三代目JSoulBrothers   
作品ジャンル:エッセイ/日記
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つくよみ(プロフ) - よぅさーん( ´ ▽ ` )ノありがとです(*^_^*) (2019年4月12日 13時) (レス) id: 582338d1af (このIDを非表示/違反報告)
y0u(よぅ)(プロフ) - おぉ〜!!月詠さん、誕生日おめでとうございます!! そして、移行おめでとうございます♪ (2019年4月12日 12時) (レス) id: 689dff7acf (このIDを非表示/違反報告)
つくよみ(プロフ) - 黒木蓮(Kuroki・Len)さん» 絵美たんありがとー( ´ ▽ ` )ノ そうね、オイチイモノは楽しみに取っておいて、回復したらご褒美に食べるね(*^_^*) (2019年4月12日 11時) (レス) id: 582338d1af (このIDを非表示/違反報告)
つくよみ(プロフ) - ユキさん» ユキちゃんありがとー( ´ ▽ ` )ノ 誕生石ダイヤ、ヴィトン好き♪お金のかかる生き物のようです(笑)(;^ω^) (2019年4月12日 11時) (レス) id: 582338d1af (このIDを非表示/違反報告)
黒木蓮(Kuroki・Len)(プロフ) - 皆様、おはこんち〜 (〃´▽`) (2019年4月12日 11時) (レス) id: 6a7a2c1ba4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月詠 | 作成日時:2019年4月2日 22時

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