それでもお兄ちゃん 4

宴会 ページ17

家族ラインが入った。

本日17時 本家集合
急で悪いな 良平

お兄ちゃんらしい短い文。
何か話があるのかな？

「近いから散歩しながら行こ。」

健一さんは車椅子を押してくれた。
歩けるようになったら…
手を繋いでお散歩してみたいな。

その日は暑かったから、ちらし寿司や天ぷら、トマトやきゅうりのサラダ、ナスの煮物等たくさん並んだ。
それぞれが持ち寄ったお土産も含めてご馳走だ。
瑞樹は啓兄の膝に抱かれながら、賑やかな中すやすや寝ていて、みんなが大物になるって話す。

良陽は普段からお手伝いを良くするけど、今日はいつも以上に頑張っているように感じる。
全員揃って、飲む人はビールを手に子供達はジュースをあとは烏龍茶でみんなで乾杯した。
良兄が立ち上がって言った。

「今日は急で悪かったな。
話しておきたいことがあって来てもらった。
まずは知っての通りみおが妊娠中だからみんな助けてやって。
あと実はうちも…なんだ。
陽のこともみお同様頼むな。」

みんなは拍手とおめでとうの祝福。
また黒沢家に家族が増えると大喜び。
健一さんが

｣何かあるとこうしてみんな集まって飲み会するの。｣

って教えてくれた。

「それと、健一郎が帰ってきた。
今、月子は記憶があれだが…これもみんな助けてやって。
頼むな。
それと…岩田のことだけと…みんなも気をつけてな。
特に女性達は危ないから。
俺からも一言言うけど、哲也が話してくれた感じでは聞きそうもないからな。」

健一さんと一緒にみんなに頭を下げた。

良陽は哲也と話したくて、でもなかなか話せなくてかわいいし。
雪花ちゃんの影に隠れたりしてる。

蒼は大地の話をたくさんしてくれた。
最近は幼稚園の体操教室に行って、小学生になったらリトルリーグに入りたいんだって。

蓮は髪の毛を可愛く結びたくて、みおちゃんに聞いていた。
最近はお出かけの時とか着替えが大変だと絵美ちゃんは困ってた。

灯里はゆきちゃんと大樹君にビデオで覚え英単語を褒めてもらってた。

ここにみおちゃんのお腹の中の男の子と、陽ちゃんのお腹の中の子が加わって子供達は7人になる。
賑やかでいいな。

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