WILD DOCTORＳ

目覚ましちゃん ページ34

そろそろめざまし女作ろ。
朝からあんなに走らされたら
心臓止まるわ。

誰がいいかなぁ。
この前は派手目だったから
たまには従順そうな娘もいいなぁ。
夜遊びとかしません、みたいな。
でも女子高生とか興味ない。
話するのにそこそこお勉強は
しててほしい。
わっかんなーいって言われると
その場で殺したくなる。

そこそこ気が利いて、
飯うまくて…従順っているか
そんなん、なら作るっていうのも
ありかもなぁ。

気が利く…って言えばゆきちゃん
派手じゃないし、夜遊びも
してなさそう。
遅刻したことないし。
いいんじゃない。

つまんなかったらポイってね。
飽きられないようにがんばってね。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

「ゆきちゃんって彼氏いる？」
「え？いませんよ、そんな人。」
「じゃあさ、オレとデートしても
　怒られる人とかいないんだよね」
岩田先生、誘ってくれるのかな？
だったら嬉しいな。

「部長来た日に助けてもらった
　お礼をしたい。食事行かない？」
「お礼なんていいん。」
「飛んで火にいるだな。
　じゃあ遠慮なく。」

「何が好きなの？
　いつもはどんなとこで食べる？」
「友達とかなんでカラオケとか
　ファミレスとか…」

「じゃあオレ決めていい？
　和食とか平気？」
「はいっ。」

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

「すみませんっ、待ちましたか？」
「ううん、全然。
　待ってる時間も楽しいから。
　好きな人待つならね。」
岩田先生…好きって…
「じゃあ行こうか？こっち。」
え？手繋いじゃった…

手繋いだくらいで真っ赤に
なってる。かわいいね。
でもこれからは大人のデートが
できる大人のレディになってね。

「ここが今日のお店。」
こんなすごいとこ？来たことない。
和室のマナーとかもっとちゃんと
テレビでやってるとき見ておけば
良かった(*_*)
「個室空いてたから、やだった？
　それなら席変えてもらうけど？」
「構いません。
　こういうとこ来たことなくて…
　緊張するっていうか…」
「大丈夫だよ、俺と二人だから。
　美味しいを楽しもう。」

やっぱり先生は優しい。
良かった、お食事来て。

障子の向こうは和室。
その向こうは日本庭園。
机を挟んで座椅子がおいてあった。
どっちに座ればいいの？
「あのね？こういう時は目上の
　人が床の間側だよ。」
先生は床の間を背に座った。
その向かい側に座る。
「お酒飲める？少し試そうよ。
　飲みやすそうなの選んで
　あげるから。ね？」

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