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穏やかな?日常。 ページ36

夜、ベッドに入ってからも、色んなことが頭をぐるぐるしてた。
ここにいれば、確かに穏やかで安心して毎日を過ごせる。
あんなふうに車で襲われて怖い思いすることもないし、そのことで健一郎さんを巻き込むことも無い。
凪ちゃんの言葉に傷つくことも無いし、ひまに寂しい思いもさせない。
哲也さんにも。

「A、怒ってる?」

背中を向けてたからか哲也さんがそう聞いた。

「ううん、怒るなんて…。」

哲也さんの方を向いた。

「お前の全部を禁止するつもりは無いんだよ。
ただ…もう傷つかないで欲しい。
ひまもだんだん色んなことがわかってくるし…。」

「うん、そうだよね。
 静かに暮らしたくてここに来たんだから。
ひまもかわいそうだよね。」

「…なんかごめんな。」

「ううん、ありがとう。」

哲也さんにくっついた。
やっぱり安心するし、薬なんて無くても眠れる。

「おはよぅ。」

「まーま、おはょ。パンある?」

「パンがいいの?」

ひまはサンドイッチがお好み。

「だって、バァバはご飯ばっかりだもん。
ジィジがパンは嫌っていうの。」

「じゃあ、サンドイッチにしてあげるから、お野菜食べてね。」

少し眉をしかめたけど、パパを起こしに行くひま。

「パパおっきしてくだしゃい。」

その声を聞きながら、卵を茹で始めた。
パンにバターと マスタードを塗り始める。
やっぱりこういうのがいいな。
いつもの朝、いつもの位置。

「おはよー。」

ひまを肩車して哲也さんが起きてくる。

「お、サンドイッチ。」

言いながら、冷凍庫からコーヒー豆を出してる。
コーヒー落としながら、ひまと洗面所でワイワイ言いながら、二人でハミガキしてくれる。

ひまはほんとに愛されてる。
これから幼稚園や学校に行って、どんなふうに育つのかわからないけど、ひまが歩いていく未来が明るくあって欲しい。
葛西さんのことを思う。
ホントは旦那さんのこと、調べょうとしてたんだよな…。

「何考えてる?」

耳元で言われてびっくりする。

「びっくりしたぁ。(@@)」

「ボーッとしてるから。」

コーヒーをカップに注いで両手で持ったまま

「哲也さんに集中〜」

ってキスしてくれる。幸せな朝。

「今日の患者さんの前に、一回腕診せてね。」

朝ごはん中に言われて頷いた。
携帯が鳴ったので見るとリカさんで、電話に出ると

「帰っちゃったの〜?
 今日行ってもいい?」

そういう電話だった。

リカさんの愚痴→←王子、黒豹、そして医者



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ユキ(プロフ) - 明日はいよいよ紅白とお正月カウントダウンだよね三代目とEXILEの岩ちゃんポメラニアン方ばっかり見る(///ω///)♪ (2018年12月30日 19時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
黒木蓮(Kuroki・Len)(プロフ) - あ〜あ、お二人さん気を付けないと、また、ひまたんに見られちゃうかもだよ〜。(/ω・\)チラッ (2018年12月30日 17時) (レス) id: 6a7a2c1ba4 (このIDを非表示/違反報告)
黒木蓮(Kuroki・Len)(プロフ) - つくよみさん» つくたんも、ありがとうだよ(はあと) (´∀`*)ε` ) チュッ (2018年12月30日 17時) (レス) id: 6a7a2c1ba4 (このIDを非表示/違反報告)
つくよみ(プロフ) - 絵美たんお疲れ様です。冷え性には辛い季節だよね。電気毛布使ってても朝起きると手足の冷たさにウーってなるよ(>ω<) 温かいもので体を温めてね。 (2018年12月30日 17時) (レス) id: 582338d1af (このIDを非表示/違反報告)
黒木蓮(Kuroki・Len)(プロフ) - みおさん» 暗いのは仕方ないのだけど、除雪車が走っている時間帯+信号も止まっている時間帯だから、ドキドキ感と気遣いの早朝出勤。でも、わたしはメッチャ近いから、通勤もまだ楽かな。自動車通勤で30分かけて来ている人が、今のところの最も遠い人、大変そう。\(◎o◎)/ (2018年12月30日 16時) (レス) id: 6a7a2c1ba4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月詠 | 作成日時:2018年12月22日 8時

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