やっぱりお兄ちゃん3

助教授のお仕事 ページ31

えーっとゼミは必ず1つ持つ。
で、生徒の面接か。
最低6名〜だから、6名定員にして、ゼミのテーマ？専門分野等…うーん俺の専門で興味あるの？
まぁいいや。
で面接希望者は…どうせむさ苦しい野郎ばかりくるんでしょ？
可愛い女子大生…とか来るの？

研究室のドアプレート

助教授 黒澤哲也

満足そうに眺めてから、隣の掲示便にゼミ生募集の紙を貼った。
あとは講義2コマ。
1つは大講堂で物理学。
これは必修だから聞かねーな。
ザワザワして終わりだな。
あと1コマは、少教室専門か。
こっちは聞くだろな。
質問魔が居ませんように。


「さぁ、帰ろ。
そういえば、雪花はどんな式にしたい
のかな？
良兄は教会、啓兄は神社。
じゃあうちは？月姉は？
月姉は時間掛かりそうだな。
落ち着いたら、俺達やっちゃお♪」


「ただいま〜。」

「あ、帰ってきた。
学校から何回も電話あったよ。」

慌てて携帯を見たら、不在着信。
折り返すと、ゼミ生の募集が多かったみたいで、こちらで名簿預かってますってことだった。
そんなに来たんだ。
不思議〜。


「雪花はどんな式にしたい？」

「ん〜陽ちゃんのも素敵だったし、絵美
ちゃんも素敵。
どうしようかなぁ。
月ちゃんは？」

「あそこはなぁ。
時間掛かりそうだから…。」

「せめて、怪我が良くなってからにしよ
うね。」

「うん。」

で、ゼミの方はというと…

「これ、名簿です。
時間決めておいたんで、
面接して下さい。
一周間後には決めて下さい。」

「ってこんなに居るの？
　三人ずつ面接か。
　オレ、休み時間無いじゃん。
　でも…女子多っ！」

うちの学部、こんなに女子いた？
しかもゼミだよ。
卒論とか関わるんだよ。
大丈夫かなぁ。
全員女子ってわけにも行かないし。
俺はいいけど。

これまた雪花ヤキモチ焼くやつじゃないの…？
とにかく面接しよっと。

優しさと苦しみと→←二匹目来た？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す