いつでもお兄ちゃん 3

恨むなら恨めば ページ50

「如月さん、あなたはもう潮時だね。
よく頑張ってくれたと思うよ。
だからこれ、報酬ね。
でも、完璧じゃないから、ご両親のことは、してあげられないから、そのつもりで。」

「待ってください。
このお金は返しますから、両親の件お願いします。」

「そんな安い金で、受け負えるほど、あなたのご両親というかお母様ね、良くないんだよ。
君が動いている間、看てきたけど、何人辞めたと思う？
いっそのこと、精神科へ入れたら？
隔離病棟。
その医者なら紹介するよ。」

「でも…。」

「大体、愁平君にダメージなんて与えられてないじゃん。
奥さんとは仲良し、息子くんもいて、施設もリピーターに冴えられてる。
あなた何もしてないのと同じだよね。

大体、自分は身奇麗にしていたくて、家事もできない、家にはいたくない。
婚活に響くから、母親を精神科には入れたくない。そんな勝手が通るの？
いい男狙い過ぎなんじゃねーの？
あんたじゃ、金持ってて、そこそこの見た目で、優しい男なんて無理だから。

諦めて、介護しろよ。
生んてくれた人だろ？
もう長くはねーよ。」

岩田剛典…人のこと使うだけ使って、この金額何？
私はがきの使いじゃないのよ。
覚えてなさいよ。

「でさ、おばさん、あんたはもうすこし使えると思ったけど…いなくていいじゃん。
外国で人探す目的は果たしたんだから、早く消えろよ。
いつか迎えに来るなんて、来るわけねーだろ。
何年待ってんだよ。

男が帰ってくるのはな、安らげる癒やされる女のところなんだよ。

あんたは、その男が、真剣に撃ち込んでるときに、文句ばっか言ってたんだろ？
確かに、金はあんたが稼いでたかもそれない、それは男の方もわかってて、苦しいんだよ。
だから逃げられたんだろ？
外国まで探しに来られたら、怖くて仕方ねーよ。
もうあんたに兼ねは出さないよ。
親も預かれない、介護しなよ。」

「何でもするから、もう一度だけ、お金を貸してください。
必ず返します。
彼が帰ってくれば、今では相当有名な…」

「だから、無駄金だっつーの。
出てけよ。
二人とも役立たずってやつてす。
恨むなら恨んでいいから。」

仕方ねーな。
一度ここらで月子ちゃんに会おうかな。
随分会えてないし、寂しいよね？
どうやったら、ゆっくり話せるかな？

あ、それと…

「イギリス支店の店長、繋いてくれる？
急いでね。」

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