いつでもお兄ちゃん 3

母息子デート ページ35

その日は帰ってきてからも、蓮はけいたんにべったりで、お風呂まで、最近はお父さんとはヤダって言ってたのに、入り、寝るときも、

「お父さんと寝る！」
　
と、あっさり私の位置を奪い、溶けそうな顔で喜んでるけいたんと眠りについた。

しばらくして、今度は私と蒼のデートの日。

「蒼、お母さんの言うことよく聞いて、しっかりお母さんのこと、守ってくれよ。
ライダーになるには、大切な人を守れないとなれないぞ。
お父さんと約束な。」

「うん、ちゃんとお母さんを守るし、言うことも聞くよ！
指切りげんまんね♪ 」

けいたんとのお約束もちゃんと済ませ、お出かけした。

予定通り、まずはライダーのショーを見に、郊外の住宅展示場へ。
私は少し展示してある家も見たいなって思ってたけど、前の方で見たいと、私の手を、ぐいぐい引っ張って進む蒼の、生き生きした顔に負けて、すぐに会場へ向かった。

運良く、1回目のしヨーガおわり、二回目との入れ替えが、始まったばかりだった。

「お母さん、こっちだよ。」

1番前の方に陣取って、早速、係のおねーさんからクリアファイルをゲットしてニコニコしてる蒼の顔見ていたら、私までニコニコになる。

それからは、お約束の、みんなでライダーを呼ぶ練習、そしておねーさんが、悪い怪獣に捕まり、ライダーを呼ぶ流れ。
大きな声で必死にライダーを呼んでる蒼。
ショーの中では、子供たちも、何人かライダーと一緒に怪獣と戦えて、それに選ばらたりして、蒼の興奮はクライマックス。
ちゃんとおねーさんを救い出せていた。

ショーが終われば、ライダーと一緒に写真を撮ってもらえる列に並び、写真はディズニー方式で買取制なので買ってあげた。

それからは遊園地に行くというので、今日は蒼のスペシャルデーだと思い、連れて行った。

元気モンスターの蒼は疲れを知らない。
私の手を引いて走り回る。

「蒼、少し休憩しよう、水分取らないと。」

「はーい。」

売店でたこ焼きとそれぞれ飲み物を買って、近くのベンチで食べた。

「お母さん、美味しいね！」

「うん、美味しいね。
次はどこ行くの？」

「乗り物行きたい！」

「よし、じゃあ行こうか。
お母さん、今日は蒼の言うこと、聞いてあげるね。」

「やった。
お母さん大好き。」

乗り場についても、青はちゃんと手を繋いでる。
やはり、事故のことが相当怖かったんだろう。

いろんな乗り物に乗ってはしゃいでる蒼、連れてきてよかったと思った。

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