隠し口座 ページ32
良兄はだめだというように首を振ると
「月子、俺帰るから後で連絡くれ。」
と言うと、送ろうとする私を止めて帰っていった。
本家も心配だろうから。
「岩田絡んでますよね?」
健一がいきなり直球を投げた。
「岩田?
知らないわ。」
じっと見てるけど、うろたえた様子はない。
「あなたは介護なんてしてない。
ナースでもない。
どちらもそんなきれいな手してない。
剛典さんに何を言われたの?
正直に話して。
そっちの話を聞きたい。」
「わけがわからない話をされても何も言えないわ。」
「そうですか。
では私もあなたのお話は聞きません。
岩田グループは私の母の生家です。
今の体表の前の代表は祖母でした。
その祖母に見出されて、教育を受けた愁ちゃんが、安易に初めてあった方に、ビジネス面で断言や確約をするはずがない。
それに、子供が生まれて、幸せで満たされてる愁ちゃんが、妹以外の女性にふらつくなんて、ありえません。
あなたのお話は作り物でしょ?
お帰りください。」
「はははほんとにボケてるわよ!
毎日暴力を奮って暴れるわ!
父も私も限界なのよ!
それは偽りなんかじゃない!」
その人は出してあったカップを掴むと投げつけてきた。
「危ないっ!」
健一がそれから私を庇って、手にお湯がかかってしまった。
「健一!
大丈夫?
火傷してない?」
「大丈夫。
でも…。」
健一はそのまま如月さんの腕を取ると玄関まで引っ張っていった。
「出ていけ!
もしあれが妻にかかっていたら、こんな言い方じゃ済まないぞ。
帰ってくれ。
そして岩田に言うんだな。
隠し財産がある、イギリスの銀行に。
脱税行為は違法だってな。
数字から証拠は掴んだ。
それをごまかすために、政治家を飼ってる。
全部わかったって伝えろ!」
そして玄関の扉をバタンと閉めると戻ってきた。
「シャワー浴びて来るね。
そしたら美味しい紅茶飲み直そうか?
このマフィンイケるから。」
って優しく笑った。
マフィン焼いてよかった。
みおちゃんには連絡した。
「健兄やるじゃん。
それ調べてたんだ。」
「みたいね、ずっとパソコンとにらめっこしてたから。
もう、戻してもらえる?黒澤家男子に。」
「他のねーさんたちに相談してみる。」
黒澤家男子への道は厳しいみたいです。
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ユキ(プロフ) - 悪岩ちゃんポメラニアン今度はイギリスの支店長に何を考えてるのかなぴょん ̄(=∵=) ̄? (2020年10月4日 9時) (レス) id: 5f63e3cc55 (このIDを非表示/違反報告)
黒木蓮(Kuroki・Len)(プロフ) - そもそも、如月さんたちの話している岩田剛典が果たして本物の岩田くんなのかどうか?まさ誰か成りすまし?岩田くんにしては、あまりにもやり方が幼稚すぎて・・・。(*''*) (2020年10月4日 7時) (レス) id: 6a7a2c1ba4 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 愁、じろちゃん如月のデマに便乗ババァに負けんなよ! 啓兄の美味しいご飯に癒されて\(^o^)/ (2020年10月4日 1時) (レス) id: e2d17f76d5 (このIDを非表示/違反報告)
黒木蓮(Kuroki・Len)(プロフ) - あっ、キリタンポと鶏つくねと海老しんじょう?くらいなら、いっくん・みーくんも食べられるかも。今、思い付いた。離乳食を別途で作ろうかと思っていたけど、とりあえずミルクがあれば大丈夫かな。(*''*) (2020年10月4日 1時) (レス) id: 6a7a2c1ba4 (このIDを非表示/違反報告)
黒木蓮(Kuroki・Len)(プロフ) - 尚、飲酒する方は移動はタクスィーで。密かに、キリタンポも作っちゃお(はあと) (*''*) (2020年10月4日 1時) (レス) id: 6a7a2c1ba4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月詠 | 作成日時:2020年9月19日 3時