いつでもお兄ちゃん 3

おしおき効果 ページ22

「僕は、力になれるかもしれませんと言ったんです。
断言はしていません。」

その辺は、お祖母様からきっちり言われてるから気をつけてる。

「そんなの、詐欺と一緒だわ。
とても優しい方だから信じたのに。
奥様の前でも、私の方を優先してくれて。
だから奥様が私をすごい目で睨んで…あの時、僕が泣いてくれたから、立ち去れたけど、あのままいたら、叩かれそうだったわ。」

うわー、みおが怒るぞ〜(＠_＠;)
っていうか、俺が腹立つ。

「僕のことは、何を言われても、構いません。
でも、妻をそんな風に言われては俺も黙っていられません。
妻は睨んでないです。
俺は一緒にいるときは、自然に妻の顔に目が行きます。
大好きだから。
あの時、妻は普通に接してくれてました。
あなたが、僕に何度も触れるのに気づいても、我慢して、笑顔で話してくれてましたよ。
その辺は、妻もそれなりに教育を受けてますから、嫌な気持ちにさせないようにしてました。」

「急に奥さん贔屓になるんですね。
私があなたに触れても、あなたは拒否しなかった。
それどころか、楽しそうに話を続けてたじゃありませんか？
自分を棚に上げて、ひどいわ。」

「正直、俺は、何も思ってませんでした。
だから、あなたが触れることを、特別な意識もしてないし、あとから言われて、そうだっけと言う感じでした。
だから、とても妻を傷つけてしまって…この山下さんと妻から、おしおきされたんです。」

「ほんまですよ。
奥さんは社長が大好きで、優しい方やから、心配して、僕に相談してくれたんです。
僕たち社員のことも、大切にしてくれます。
だから、僕は、あなたのことを、調べさせてもらって、社長にお灸を据えたんですわ。
でも、すぐに許してあげて、ホンマにいい奥さんです。
あなたが社長を誘惑しようとして、露出の多い服を着ても、仕草で誘っても、社長には響いてませんよ。
お二人はホンマに仲いいんで。」

「誘惑なんてしてません。
そんな風に思うことが、セクハラだわ！
いい人ぶってるけど、結局はセクハラとかする男なんだわ。
困ってる人から高額なお金を取って設けてるんだから、いい人は無いわよね。
このこと、話してやるから。
父や母に万が一のことがあったら、あなたのせいですから、野替社長。」

「言いたければどうぞ。
だけど、あなたみたいに感情のまま話す人の言うことは、信じてもらえませんよ。」

なめんなよ。
マスコミリークやネット批判なんて、慣れてんだよ。

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