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事務員 ページ2

8月14日、探偵社にて。

「正午に河川敷で。はい、わかりました。では」



私は、先程貰った軍警からの置き土産を日程の記してあるメモ用紙と一緒にクリップで挟む。


「国木田さん。これ、軍警からです」

そして、それを国木田さんに渡す。



私の肩書きは一応事務員なのだが、先程のように、依頼を受け取る仕事もしている。


まぁ、殆どがデスクワークなわけだが。



「嗚呼、有り難う。次の依頼主は、、予定では30分後に来るはずだが、お願いできるか?」


「はい!」


国木田さんから受け取ったメモ用紙を見る。


依頼主は染島風子(そめじまふうこ)。

市内の会社に勤めるOLか。


ヴヴ…

その時、スマホが鳴った。

すみません、と断りを入れながら社の外に出て携帯を確認する。


メカクシ団、団長であるキドからだった。

昔、兎に角お姉ちゃん大好きっ子で、No.0に一番近い「No.1をキドに取られた」って言って、無理矢理団員No.0,5にしてもらった記憶がある。

年上ながら、今思えば恥ずかしいことをした。

懐かしい。



キドから来ていたのはメールだった。

なにやら、新団員が加入したらしい。

メールには、

No.5キサラギとNo.6エネ、No.7シンタローとNo.8ヒビヤ、それとNo.9コノハが加入した。
Aも時間が空いたら来い。
新団員に紹介するからな。



と書いてあった。

随分と沢山の人数が加入したらしい。

にぎやかで楽しそうだ。

明日はお姉ちゃんの命日で、仕事は午前までだからその時顔を出そう。


メールの下には写真も添付しており、

新団員と仲良く写真をとっていた。

見覚えのある顔があったが、まあ、会ったときにでも事情を聞こう。


白いスカーフが巻いてある左腕を、
少し力を込めて握り社内に戻った。


依頼主が来るまで少し時間があったので、川から帰ってき太宰さん用のタオルを入り口に置き、これから探しに行くところだと言う敦君にもタオルを渡した。


頑張れ、敦君。

私も依頼を受け取る関係で、ナオミちゃんの次位に調査員の方々と中が良いと思っている。


そのお陰でか、何回か太宰さん探しに参加したことがあるが、

あれは大変だった。

割りとマジで。

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作者名:あの時、空は蒼かった | 作成日時:2019年7月30日 12時

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