それでいいじゃないか ページ18
今まで、私たちの目の前で泣くことがなかったエアリナが泣いている。
気持ちは痛いほどわかる。
だからこそ、私は私の『コタエ』を言う。
「ならさ、それでいいんじゃない？」
エアリナも、瑠衣も、菜津も、みんな固まった。
このままでいいじゃないか。
ただこのまま、ずっとみんなで笑いあえば。
時にはバカなこともして、どんちゃん騒ぎすればいい。
このまま離れてしまうとしても、今までと同じようにすれば、
それが、一番いいんじゃない？
「梨々花……」
まだ、うっすらと目に涙を浮かべたまま、エアリナは笑う。
「ありがとう」
そして、ここ最近見せなかった、心からの笑顔を見せた。
多分、エアリナは感じたんだろう。
私の言いたいこと、今の思い。それらすべて。
私も笑う。
このままでいいじゃないか。そう繰り返した。
お風呂に入り、別途で横になった時にふと思う。
どんなことであれ、何かを犠牲にしてもう一つを守ろうとすること。
それは、多分始めっから間違えてる。
だって、守りたいもののために犠牲にするものは必要ないから。
そんなの、矛盾しているんだから。
「おはよう！」
次の日、エアリナは元気に教室に入ってきた。
「おはよう、エアリナ！」
「おう、今日は元気そうじゃん」
勇斗がエアリナを気にしていた。昨日は何もしていないけれど。
「うん、大丈夫だから」
何か言いたそうな勇斗を横目に、エアリナは自分の席に着く。
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桜雪☆(プロフ) - 奈月さん» コメントありがとうございます！ (2018年6月10日 17時) (
レス) id: 7ff7ae767b (このIDを非表示/違反報告)
奈月(プロフ) - エアリナの考えってすごい。素直にそう思いました。続きが楽しみです(*^^*) (2018年6月9日 14時) (レス) id: b8b2585ba0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜雪☆ | 作成日時：2017年11月5日 9時
